オセロットという猫によく似た動物をご存知でしょうか。

猫ずにはたまらない可愛さをもつオセロットについて詳しくご紹介します。

オセロットの特徴

オセロットは哺乳網食肉目ネコ科オセロット属に分類される食肉類。

同じ地域に生息するジャガーネコやマーゲイと似ていますが、オセロットの体長は64~120㎝、尾の長さは27~62㎝、体重は9~16kgと大型です。

体毛は短く、四肢は頑丈で、黒い斑紋で縁どられたオレンジ色の斑紋を持っています。

地色は灰白色や黄色、濃褐色等個体によって様々で体全貌から後方に向かって黒く縁どられた斑が並び、虹彩は褐色です。

毛並みはネコ科の中でもとても美しく、最高級と言われていて毛質はとてもやや柔らかです。

オセロットの生態

オセロットは主に南アメリカの熱帯雨林に生息しています。

メキシコやアメリカ・テキサス州の一部にも分布しており、草原や人間の集落近くに姿を現すこともあります。

 

夜行性で行動範囲が広く、普段は単独で行動し、他の個体と出会うのは通常交尾のためだけです。

樹上や深い茂みの中で休息をとる日中はまれに他の個体と場所を共有することもあります。

繁殖期は初夏と冬ですが特に定まっていないともいわれています。

妊娠期間は約70日で、一度の出産で1~4子を産みます。

生まれたばかりの子供の体重は250gほどで、目はとじています。

 

2週間経つと徐々に目が開き、2から3ヵ月頃からは親と一緒に狩りに出かけるようになります。

1~1年半程で成熟し、このころには親から離れて自分の縄張りを持つようになります。

他のネコ科の動物と異なって泳ぎが上手で木登りも上手。

 

大抵は地上を行動圏とし、小型のサルやヘビ、シロミミオポッサム、齧歯類及び鳥類などを捕食します。

オセロットはとても鋭い視力を持っていますが、獲物を追跡するのには臭覚を使っていることも判明しています。

補色しても嚙み砕くための歯がないので、エサを切り裂いて塊のままの見込み、ざらざらした舌で最後の肉片まで骨を綺麗になめとります。

オセロットの現状

オセロットは毛並みの美しさからコートやマフラーなどの毛皮目的に盛んに乱獲されていました。

また、人になれやすくヤマネコの中ではとても人気がありペットしても乱獲されました。

 

このため個体数は大幅に減ってしまい、今では国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されています。

米国では推定生息数が100匹未満とされ、飼育下の生息数も95匹ほどしかいないと言われています。

野生のオセロットはテキサス州にしか生息しておらず、中南米に生息しているものも人前にはめったに姿を現さないようです。

 

2016年12月にアメリカ国内で約20年ぶりにオセロットの巣が発見されたという記事が公開されました。

20年ぶりに見つかった理由として2年間の降水量の多さによって繁殖環境が良くなったことが理由ではないかと推測されています。

日本でオセロットが見られる動物園

日本ではよこはま動物園ズーラシアや高知県立いのち動物公園などでオセロットが飼育されています。

興味のある方はぜひ見に出かけてみてくださいね。

猫のようなオセロットとマーゲイとジャガーネコ

オセロットに似ている動物にマーゲイとジャガーネコがいます。

マーゲイは他の2匹よりも更に目が大きくしっぽも長く、足が大きく発達しているのが特徴です。

 

一日のほとんどを木の上で過ごすのでツリーオセロットとも言われています。

マーゲイは猿の鳴きまねをしておびきよせ、捕食するようなこともあります。

ジャガーネコはとても小柄で45~65㎝、

家庭で飼うような一般的な猫よりも少し大きいサイズですがその生態については詳しいことはわかっていません。

(ライター ナオ)