「ムクドリ」って知っていますか?
ムクドリとは、スズメよりも大きくてハトよりも小さい鳥で、オレンジ色の口ばしが特徴です。
そんなムクドリの生態とムクドリの巣の特徴について、詳しく調べていきたいと思います。
ムクドリとは?
「ムクドリ(椋鳥)」とは、スズメ目ムクドリ科の鳥です。
中国やモンゴルなの東アジアに分布しています。
日本にも生息していて、全国で見ることができます。
公園や林など、樹木の多いところで生活しています。
都会の民家や、田畑の近くでも生活していますよ。
ヒヨドリよりも一回り小さいムクドリの全長は24センチぐらいで、体重は75~90グラムぐらいです。
頭、背中、翼は黒褐色の色をしています。
口ばしと脚はオレンジ色をしていて、これがムクドリの特徴です。
ムクドリの生態
ムクドリは普段、街中の樹木の上で生活しています。
果物や植物の種、虫の幼虫などが餌で、地面を歩いて餌を探したり、木の枝から果物を食べたりします。
特に「椋」の実が大好物です。
ムクドリの繁殖期は春~夏です。
年に2回ぐらい繁殖します。
ムクドリは巣を作って、卵を産み、育てます。
1回の産卵で、4~7個の卵を産みます。
卵は薄い青緑色をしています。
夫婦で協力して子育てをします。
オスとメスで約12日間、卵を温めます。
そして夫婦で仲良く、子ども達の為に餌探しをします。
雛が巣立つまでは、家族で一緒に巣で寝ています。
卵が孵化してから23日ぐらいで雛は巣立ちします。
雛が巣立つと、家族で群れを作り、寝るときにはねぐらを作ります。
ムクドリの群れは数万羽の大群になることもあります。
ムクドリの鳴き声は「ギャーギャー」「ミチミチ」「ギュルギュル」など色々な声で鳴きます。
特に明け方によく鳴きます。
ムクドリの寿命はオスが3年、メスが5年ぐらいです。
ムクドリの巣の特徴
ムクドリは家の屋根裏や雨戸の戸袋の中に巣を作ります。
少しの隙間から進入することができます。
ムクドリの巣は、大量の枯れ草や鳥の羽などで作られています。
そしてとっても臭いです。
さらにたくさんの糞をしていて、糞を残してくれています。
しかもムクドリの巣には「ダニ」がいるのです。
45Lのゴミ袋で、半分以上の枯れ草の量になります。
ムクドリの巣にいる「ダニ」は、0.5~1ミリぐらいの大きさで、茶色と白色の2種類います。
ひとつは”カイセンダニ”と呼ばれているダニで、このダニに触れると、とっても痒く、蕁麻疹のような水膨れをおこします。
ムクドリの巣の対策
ムクドリはわずかな隙間から侵入して巣を作ります。
ですので、家の隙間をなくすことが対策になります。
屋根裏に入れる小さな隙間や、雨戸の戸袋の穴は木の板などで塞ぎましょう。
使っていない雨戸は閉めっぱなしにせずに、開けましょう。
塞ぎ方が緩かったりするとムクドリは侵入します。
穴や隙間はしっかり塞ぎましょうね。
鳥を撃退するグッツも売られているので、使ってみることも対策になりますよ。
音が出るものや、ぶら下げるものなどたくさんの種類があります。
また、バルサンなどを焚くのも効果があるそうです。
ムクドリの巣の特徴についてのまとめ
ムクドリの生態や巣の特徴について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ムクドリは家の屋根裏などに巣を作ります。
大量の枯れ草や鳥の羽などで巣を作っています。
このムクドリの巣は厄介で、ムクドリが巣立った後が大変です。
巣の素になっていた大量の枯れ草や鳥の羽と、ムクドリの糞が残ります。
そしてその巣からはダニが発生するのです。
家にムクドリの巣を作られたら、処理がとても大変です。
(ライター 雲呑)