あなたは「野生のキジ」を見たことがありますか?

日本の国鳥にもなっている「キジ」です。

 

野生のキジはどんなところにいるのでしょうか?

キジの生態と、野生のキジはどんなところにいるのかについて、詳しく調査していきたいと思います。

キジとは?

「キジ(雉子、雉)」とは、キジ目キジ科キジ属の鳥です。

日本の国鳥でもあり、国内自治体で市町村の鳥にも多く指定されています。

キジは北海道と対馬以外の日本全国に生息しています。

東北地方は「キタキジ」、本州・四国には「トウカイキジ」、九州に「キュウシュウキジ」、紀伊半島などに「シマキジ」が自然に分布しています。

今では「コウライキジ」というユーラシア大陸が原産地のキジが、北海道や対馬などに狩猟目的で放鳥されて、野生化しています。

キジの形態

キジの大きさは、オスの体長が80センチぐらいで、メスが60センチぐらいです。

体重はオスが1キロぐらいで、メスが0.6~0.9キロぐらいです。

 

全体的にオスのほうが大きいです。

キジの翼を広げると、77センチぐらいになります。

オスの体の色は緑色でとても綺麗です。

 

翼と尾羽は茶褐色です。

目の周りは真っ赤な色をしています。

 

メスの体の色は全体的に茶褐色です。

コウライキジのオスは首に白い模様があったりと、キジの種類によって若干違いがあります。

キジの生態

キジは基本的に地上で暮らしています。

河川敷や山、林、田畑などで生活しています。

 

夜になると樹の上で寝ます。

キジは翼が短いので、空を飛ぶことが苦手です。

ですが足がとても速く、時速32キロで駆け回ることができます。

 

キジは地上を歩きながら餌を探して食べます。

植物の芽や葉っぱ、蜘蛛やカタツムリ、昆虫やミミズ、蛇までも食べます。

また、農作物を食べることもあるので、農家さんが被害にあうこともあります。

 

キジは春になると、「ケーン、ケーン」と大声で鳴きながら縄張りを主張します。

その後に両方の翼を広げて、体に打ち付けてブルブルと羽音を立てます。

この動作を「母衣打ち(ほろうち)」と呼びます。

 

メスは「チョッチョッ」と鳴きます。

キジはメスだけで子育てをします。

地面を掘って巣を作り、そのなかに卵を6~12個産みます。

 

すごく愛情をかけて子どもを育てていきます。

キジは人間よりも数秒速く、地震を察知することができます。

 

地震が近づくと、大声で鳴くのだとか。

これは、キジの足の裏の感覚細胞が発達しているためです。

野生のキジはどんなところにいる?

野生のキジは日本に生息しているのですが、野生のキジを見たことのある方は少ないようです。

その理由は、野生のキジはとても警戒心が強いのです。

 

イタチや野良猫に狙われることが多いので、小さな物音がしただけですぐに茂みに隠れます。

人の気配も察知することができます。

そしてシャイな性格なので、なかなか茂みから出てきません。

 

野生のキジがいるところは、丈の高い草のある河川や、近くに茂みのある田畑などです。

すぐに隠れることができる場所が無いとキジは安心できません。

 

藪が近くにあって、開けた場所にいます。

身近にこのような場所がある場合は、野生のキジがいるかもしれませんよ。

野生のキジはどんなところにいるのかについて まとめ

キジの生態と、野生のキジがどんなところにいるのかについて詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

野生のキジはとても警戒心が強いので、すぐ隠れることができる場所が無いと安心できません。

 

丈の高い草のある河川や、近くに茂みのある田畑などで見ることができます。

野生のキジに出会った場合は、静かにそぉーっとそぉーっと観察しましょうね。

(ライター 雲呑)