ガーデニングや家庭菜園を楽しんでいる上で、一番厄介なのが害虫ですよね。
大切に育てたお花や野菜を台無しにされます。
害虫のなかでも今回は「ススメガ」に注目してみました。
スズメガの生態と、スズメガの幼虫の駆除方法について、詳しく紹介していきたいと思います。
スズメガとは?
「スズメガ(雀蛾)」とは、節足動物門昆虫綱鱗翅目スズメガ科の蛾です。
スズメガは世界中で、約1450種類確認されています。
スズメガは成虫も幼虫も体の大きさが大きいのが特徴です。
植物に被害を及ぼすのはスズメガの幼虫です。
幼虫は植物の葉をたくさん食べるので、あっという間に植物の葉が食い尽くされてしまいます。
スズメガは幼虫から飼育することができます。
食欲旺盛なので、たくさん葉っぱが必要ですが。
羽化するのを楽しみに飼育している方もたくさんいますよ。
スズメガの幼虫
スズメガの幼虫の大きさは、熟成すると5~10センチぐらいの大きさになります。
孵化した後の小さな頃は体の大きさも数ミリで小さいです。
植物をたくさん食べるので、どんどん大きくなっていきます。
クチナシやバラ科の植物、ナス、ジャガイモ、トマトなどの葉っぱを食べます。
スズメガの種類によって食べる植物は変わります。
スズメガの幼虫は芋虫です。
体の色は緑色や茶色など、スズメガの種類によって違います。
体には毛がありません。
幼虫のお腹には尾角という角が生えています。
スズメガの幼虫は英語で”horned worm”と呼びますが、これは”角の生えた芋虫”という意味です。
スズメガの幼虫の尾角はとても特徴的です。
スズメガの幼虫の天敵は蟻や鳥です。
天敵に遭遇すると、口から粘り気のあるものを吐き出します。
この粘り気のある粘液には毒が含まれていることがありますが、日本に生息しているスズメガは無害です。
成熟した幼虫は繭のなかで蛹になり、越冬します。
越冬した場合は通常4~5ヶ月で羽化しますが、スズメガの種類によっては、数週間で羽化するものもいます。
スズメガの成虫
スズメガの成虫は、翅を広げると5~10センチぐらいの大きさになります。
翅を素早く動かしながら高速で飛ぶことができます。
空中で静止しながら花の蜜や樹液を吸います。
基本夜行性なのですが、昼間飛ぶこともあります。
楕円形で薄緑の透明がかった2~3ミリの卵を、葉に産み付けます。
スズメガの幼虫の駆除方法
スズメガの幼虫は目で見てわかります。
スズメガの幼虫は大きいので、ひとつの植物に10匹以下しかついていません。
ですので、スズメガの幼虫を見つけたら、割り箸などで摘んで処分しましょう。
見つけたら取り除いて処分するのが一番良い方法です。
薬剤を使用する場合は、幼虫が小さいうちに散布するのが良いです。
スミチオン乳剤や粒状のオルトランなどがおすすめです。
スズメガの幼虫の予防方法
スズメガの幼虫が植物につかないようにするには、日頃からこまめに葉をチェックしましょう。
植物の周りをスズメガの成虫が飛び回っていたり、苗の周りに糞が落ちていたら、葉の裏などにスズメガの卵や幼虫がいることがあります。
植物に防虫ネットをすることでも予防することができますよ。
スズメガの幼虫の駆除方法についてのまとめ
スズメガの生態と幼虫の駆除方法について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
スズメガは蛾です。
成虫は葉の裏に卵を産み付けます。
幼虫は目で見てわかるほどの大きな大きさの芋虫です。
スズメガの幼虫を見つけたら、捕まえて処分しましょう。
スズメガの幼虫が大切に育てた野菜や植物を食い荒らさないように、日頃からこまめにチェックするようにしましょう。
(ライター 雲呑)