動物園などで見かけたことがある人も多いだろうリスザル。
動物園では縦横無尽に動き回っているリスザルですが、自宅でも飼育出来るって知っていましたか?
今回はペットとしても人気のあるリスザルについて詳しくお話していきます。
リスザルの特徴
リスザルはリスザル亜科リスザル属に分類されるサルの総称です。
日本でペットとして飼われている種類の代表的な種類としてはコモンリスザルやボリビアリスザルがいます。
体長は29㎝程で、尾の長さを合わせると40㎝程になります。
大きさがリスのように小さく、体色も似ていることから名前が付けられたと言われています。
中南米の森林に集団で生息し、木の実や虫、小鳥を食べます。
人間とリスザルのかかわり
世界で初めて宇宙旅行をした霊長類で、1958年にアメリカ合衆国のジュピターに乗せられ打ち上げられましたが、着水に失敗し、生還はかなわず。
その翌年にアカゲザルとクモザルが見事宇宙旅行から生還しました。
ビタミンD3の要求量が高いという理由でくる病のモデル生物として使用されています。
コモンリスザルについて
コモンリスザルは南アメリカ北部の森林に生息するオマキザル科の小型の新世界ザルです。
ブラジル、コロンビア、フランス領ギアナ、スリナム、ベネズエラ、プエルトリコなどに分布しています。
ボリビアリスザル
ボリビアリスザルはボリビアの森林に多く生息していますが他にもコスタリカ、パナマ等中米地域やボリビア近隣の南米アマゾン川上流の森林に生息しています。
尾を除く頭胴長は30㎝程度で、体重は1kg程度の小型のサル。
黄色がかった体毛と頭と口の周りの毛が黒いのが特徴です。
雑食性で果実や木の実、木の葉、昆虫、小動物、鳥の卵などを食べます。
日本の多くの動物園で飼育されている他、ペットとしても人気のある種類のリスザルです。
リスザルの飼育
コモンリスザルはリスザルの中で最も多く流通している種類です。
コモンリスザルもボリビアリスザルも値段は40~60万円程。ペアで販売されている場合は90万円程度購入することができます。
両方の種類とも、ペットとして人気があるのは比較的おとなしくて懐きやすいということ。
しつけによってしっかりとしてはいけないことも把握できます。
寿命はコモンリスザルで10~15年程。ボリビアリスザルの方は若干長生きで10~20年程と言われています。
リスザルの飼育にはゲージが必要です。毎日ゲージの外に出して運動させるのであれば、小さ目のゲージで十分ですが、ゲージの中で飼育する場合は運動不足を防ぐために大き目の者を用意しなければなりません。
糞尿を防ぐために紙おむつをつけて飼育する方法もありますが、これは個体によっては嫌がるものもいるので様子を見ながらつけることが必要です。
おむつを出来ない場合は1日に4~5回ほど床に敷いた新聞紙などを取り替える必要があります。
止まり木や給水機、ヒーターなどの寒さ対策も必要になってきます。
周辺の温度は30℃位が適当です。ホットスポット等の合たたき場所を作ってあげることも必要になってきます。
昼行性ですので、紫外線を浴びることも必要。外になかなか連れ出せない場合は紫外線ライトを設置するのも良いでしょう。
リスザルの餌
リスザルを飼育する場合、栄養バランスを考えたエサを与える必要があります。
例としては市販のモンキーフード、バナナ、リンゴ、コオロギ、ミルワーム、ピンクマウスなどですが、動物性タンパク質と植物性たんぱく質をバランスよく与えるのが理想です。
エサは必ずしも生餌を与える必要はなく、凍ったままでも大丈夫。
主食はモンキーフードにして、他をバランスよく与えるのが最も効率的です。
いずれにしてもリスザルの飼育にはかなりの覚悟が必要ということは理解しておかなければならないようです。
(ライター ナオ)