可愛い動物の代表的存在のうさぎ。

ペットのうさぎはあまりに放っておくと寂しさで死んでしまうとも言います。

そんなうさぎの天敵とは一体何でしょう?

うさぎの生態

私たちが良く言っているうさぎはウサギ亜科に分類される種類です。

全身が柔らかい体毛で覆われている小型獣で最大種はヤブノウサギで体長は50~76㎝。

多くの種類の体毛は背面が褐色や灰色、黒、白、茶色、赤茶色、ぶち等で腹面は淡褐色や白色をしています。

草原や半砂漠地帯、雪原、森林、湿原などに生息し、アナウサギは地中に複雑な巣穴を掘って集団で生活したりしていますが野兎は穴で生活はしません。

 

耳が大型で、音や風にする方へ耳の正面が向くように耳を動かすことが出来ます。

また、毛細血管が透けてみるほどの皮膚の薄い耳を風に当てることで体温調節も行っています。

 

目は広い視野を確保することができ、夜間や薄明薄暮時の活動に適しています。

花には縦に割れ目があって、上部の皮膚を稼働させることで鼻孔を開閉することが出来ます。

 

門歯は発達していて一生伸び続け、歯は全部で28本あります。

足の裏には肉球がなく、暑くて柔らかい体毛が生えています。

 

前肢よりも後ろ肢が長く、跳躍走に適していて、前肢の指は5本、後ろ肢のかかとは4本あります。

盲腸が長く、ストレスには非常に弱くて絶えず周囲を警戒します。

縄張り意識が比較的強く、顎下の臭腺をこすりつけることで臭いをつけてテリトリーを主張します。

食性は植物食で草や木の葉、樹皮、果実などを食べます。

 

一部の野生種は昆虫なども食べるという報告もあり、カイウサギなどは野外のアリなど舐めて食します。

未消化の自分の糞を食べることもあります。

 

繁殖はアナウサギなどの繁殖期を持たず、周年繁殖行動をする種類やノウサギなどのように春先から秋まで緩い繁殖期を持っている種類もいます。

妊娠期間は最も長いユキウサギが約50日で、多くの種類は30~40日です。

 

一度の出産で1~6羽を出産します。

声を持たず、後ろ足を地面に強く打ち付けるスタンピングで天敵が接近した時に仲間に警告を促します。

 

イライラや不安などの不快な感情もこのような行動によって表現します。

唾液には衛生状態を保つ成分が含まれ、顔や体にこのだけ気を塗ることで衛生な状態を保っています。

聴力は優れていますが、視力はおとり、エサを確認する時も聴覚によって安全性を確かめています。

うさぎの天敵

うさぎの天敵は地上動物でいうとヘビやキツネ、テン、イタチなどの中型の肉食哺乳類です。

しかし、うさぎは地上からだけでなく空からも狙われることが多い動物。

 

空中では鳥類、中でも肉食の猛禽類がうさぎの天敵です。

とんび、タカ、ワシ、フクロウ。

 

うさぎの利用

うさぎは古くから食用や毛皮などで利用されてきました。

肉は柔らかく、食用のウサギを養殖しているところもあります。

 

養殖ウサギはアナウサギを家禽化したもので、鶏などと同様に扱われています。

背肉から腿肉までが主要部位で、内臓肉としては腎臓、レバーなども食べます。

 

毛皮は毛足の長いウサギの毛を羊毛のように刈り取って織物用の繊維として利用することも行われてきました。

アジア原産のアンゴラヤギやアンゴラウサギを使ったモヘヤが知られていますが、欧州ではアンゴラウサギという繊維利用専用の品種も作られ、日本でも飼育されていた時期があります。

西洋においてはうさぎの足や尾が幸運のシンボルとして剥製かされ、使用されています。

うさぎの生態と天敵に関するまとめ

うさぎは世界中の広い範囲に生息しているウサギ科に属する動物。

最大種はヤブノウサギで体長は50~76㎝ほど。

 

天敵は中型の肉食獣や猛禽類。

毛皮や食肉用など様々な利用がされている。

(ライター ナオ)