虎とライオンの交配種について知っていますか?
最強のライオンと虎を合わせたら、一体どうなっちゃう!?
ライガーの特徴
父親がライオン、母親が虎の子供をライガーと言います。
体長は最大で3.56m、体重は450~600kgになり、ネコ科最大の動物だそうです。
縞模様と斑点を持つ巨大なライオンの姿をしていて、縞模様は背中や後ろ側にまたがり、反転は腹部や顔に見られます。
成長するとそれほど目立ちませんが、これは幼少期のライオンに見られる現象だそうで、一種の保護色になっているのだとか。それがライガーにも遺伝しているのだそうです。
どちらかというと、虎よりもライオン側の遺伝子が強くでる傾向にあります。
1日に食べる肉の量は18~22kg。
1回の食事に45kg食べることも可能で、母親のトラや父親のライオンよりも40%ほど巨大化します。
顔の大きさだけで言うと、人間の約3倍はあると言います。
性格はとても温和という声とどうもだという声があり、両極端に分かれますが、これは人工繁殖のため、調査個体数の絶対数が少ない事に由来していると考えられています。
声は通常は虎のような唸り声ですが、ほえた時はライオンの声になります。
ライガーは野生の状態で生まれた種ではありません。
実際、野生下で虎とライオンが共生している地域はほとんど存在しておらず、例外的にインドのギール野生生物保護区が唯一の存在です。
万が一、ライオンと虎が遭遇した場合は互いを敵とみなし、殺し合いが起こると言われています。
今回のライガーも人間の手によって作られたハイブリット種。
ショータイムなどのために一時は盛んに繁殖された時代もありましたが、結局は短命だったり、遺伝子の異常、神経欠陥などから減少しつつあるというのが現状です。
実際、オスのライガーは生殖機能を持っておらず、メスにはありますが、出産した子供には生殖機能がないそうです。
2014年にギネスに登録されたライガーのヘラクレスは全長が3.3m、体重が418kgで肩までの高さは1.2mあり、両親の2倍、通常のネコと比べると100倍ほどの大きさだそうです。
オスのライオンとメスのライガーを掛け合わせたライライガーも2012年にロシアで誕生していて、これは世界で一頭だけではないかと当時話題を呼びました。
タイゴンの特徴
タイゴンは父親が虎、母親がライオンの子供です。
母親となるライオン由来の斑紋を持つこともあれば、父親となる虎由来の縞模様のこともあり、体長はライガーほど大型にはなりません。
ライオンのオスになる鬣は短くて目立たず、虎に近い状態です。
メスのタイゴンは繁殖能力を持ちますが、オスの個体は不妊です。
しかし、過去にはメスのタイゴンをインド虎のオスと交配させたことがあり、ライタイゴンと呼ばれる子供を生涯で7頭産んだ例もあるそうです。
このうちの1頭は驚異的な大きさに成長し、体重363kg、全長は3.5mあったとされています。
タイゴンはライガーと同じく、視神経や内臓に先天的疾患を抱える場合が多く、また先天的な疾患以外にも骨の発育不全、および骨腫、股関節の形成不全等が多発することも報告されています。そのため、短命な個体が多いことから、生命の倫理に反するとして現在は研究目的以外の交配は極力控えられる傾向にあるようです。
台湾においてはライガーやタイゴンの交配は完全に禁じられています。
いかがでしたでしょうか。
ハイブリッド種は他にもシマウマと馬やバッファローと牛、ラクダとリャマ、ライオンとヒョウ等様々。近い将来もしかしたら、自然界においても存在するかもしれない動物なのですが、どうも私の中の何かが彼らを拒否しているように思えてなりません。
皆さんはいかがでしょう?
(ライター ナオ)