空前のネコブームが起こっている昨今。ペットとしてもネコが犬を上回ったのが2017年の事。
家に猫がいる人も多いのではないでしょうか。
可愛らしい猫ですが、奇妙な習性もあるもので・・・・・
猫の特徴
私たちが一般的に言っている猫は食肉目ネコ科な個族に分類されるヨーロッパヤマネコが家畜化されたイエネコです。家畜化された理由としてはネズミの捕獲用。
体重は2~7kg程のものが多く、体長は75㎝前後。
樹上性の傾向が強く、平衡感覚と柔軟性、瞬発力などをきわめて高い運動能力を持ち、武器である鋭い鉤爪や牙を持っていて、爪は何時でも研いで鋭くしています。
足音はとても小さく、体臭が少ないのも特徴です。
喉を鳴らす特徴的な音は親子間のコミュニケーションに用いられますが、そのメカニズムについてはよくわかっていません。
猫は1歳くらいで性成熟を迎え、7歳では既に高齢期に入ります。20歳を超えるとかなりの長寿とされます。
猫の五感の中で最も優れているのは聴覚で、可聴周波数は60Hz~65Hzとされ、イヌの40Hz~7Hz、人の20Hz
~20kHzに比べて高音域に強く、これはネズミなどが発する高温に反応するよう適応したためと言われています。
耳は片方ずつ別々に動かすことができ、異なる方向の音を聞き分けることもできます。音の聞き分け能力も高く、飼い主の足音を判別することはお茶の子さいさい。
臭覚はそれほど発達しているわけではありませんが、それでも人間と比べると数万倍の臭覚は持ち合わせています。
猫が人の毛を噛む行動
人間がどうしてこれほどまで猫に愛着を持つようになっているかについては猫の顔の形が人間に近いからではないかという説があります。
つまり、人間は視覚から入って来る情報によって愛着を感じているということになるのですが、猫の場合は臭覚によって飼い主への愛着を感じているようです。
その一つの表れが髪の毛を噛むという行動に繋がっているのです。
皆さんは自分の飼い猫が落ちている自分の髪の毛や寝ている時に一生懸命髪の毛を食べようとしているのを見たことはありませんか?
実際に本当に髪の毛を食べる猫もいるほど、猫は飼い主の髪の毛が大好きです。
その理由として先ほど述べた臭覚の関係があります。
頭というのは人間の体のうち、最も強い臭いを出す部分で、飼い主を象徴する部分でもあります。
この頭の臭いを嗅ぎながら髪の毛を食べたり舐めたりするのは、猫が親子同士の間で行うグルーミングのようなもの。究極の愛着表現でもあるのです。
また、それと同時に猫は髪の毛の擦れるシャリシャリという音が大好きです。これは髪の毛に限らず新聞やビニール袋などでも同じことが言えます。
髪の毛を舐めたりしている猫の中にはそのしゃりしゃりという音を楽しんでいるものもいます。
いずれにしてもあまりにも激しい髪の毛への執着は困ったもの。
そんな時はなるべく猫と髪の毛との接触機会を減らすようにしていきましょう。
例えば落ちている毛はなるべくすぐに取り除いたり、髪の毛に猫の嫌う柑橘系の香りをつけたりします。また、なるべく遊び道具などで遊ぶように興味を持たせることも必要です。
髪の毛を食べることで猫に害があるわけではありませんが、あまりしつこく髪の毛に寄ってくるような時はこのような対策をとってみるのも良いかもしれません。
ちなみに、猫が飼い主に抱かれた後に自分の体を舐めてグルーミングしているのは、自分についてしまった飼い主の臭いを消しているのだそうです。
猫は自分自身やいつものお気に入りのものや場所には自分の臭いがついているのを好むのだそう。相変わらず気まぐれでわがままな猫の理屈!?です。流石、猫。
(ライター ナオ)