中国で龍の死骸が発見されたニュースをご存知でしょうか。
架空の生物とされてきた龍の死骸とは一体どういうこと!!??
未だ真相が謎のままである龍の死骸。今回はそんな龍に関するお話です。
龍について
中国
龍とは神話・伝説の生きもので中国では史記に記され、皇帝のシンボルとして扱われています。
鳴き声によって雷雲や嵐を呼び、竜巻となって天空に登り自在に飛翔するといわれ、口辺に長鬚を蓄えて喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠持っています。秋になると縁の中に沈んで、春には天に上ると言われています。
伝統的に水、降雨、台風、洪水を成魚する力を持っていて、更に貴人の力、強さ、幸運の象徴にもなっています。
実力や気品のある人は龍に例えられることが多く、逆に実力や気品のない人は虫に例えられます。
日本
日本では様々な文化と共に中国から伝来して、もともと日本にあった蛇神信仰と融合して考えられています。
日本の龍信仰の始まりは弥生時代にはじまり、弥生時代の龍の図柄をもった遺物は日本全国で30点ほども発見されています。
日本の龍の場合は「竜」の文字を使うことが多く、多くの場合蛇との区別があいまいで多種多様な姿形と性格を呈してします。
仏教の中では恵みの雨をもたらす水神のような存在。
江ノ島伝説では鎌倉の湖に棲む五頭竜は悪事を行っていたが心を入れ替えて民の守護者となったと言われています。他にも竜に関する伝説は数多く存在していて、全国的にみても竜の名前の付く神社や寺院が沢山あります。
また、日本ではタツノオトシゴやリュウノヒゲモ、ジュウゼツラン、タツノメツガヤなど生物に竜の名前を付けることも多くあります。
日本列島自体を竜に例えることも多く、竜はかなり日本でお馴染みの深い生き物です。
ヨーロッパ
西洋では龍はドラゴンの名前で親しまれています。
ヨーロッパの文化で共有されている伝承や神話における伝説上の生物で、その姿はトカゲやヘビに似ていて、想像上の動物ではありますが、かつては実在の生きものとされていました。
中国で見つかった龍の死骸
2017年10月のこと、中国で龍の死骸が見つかったというニュースが流れました。
伝説上の生物が実在したかもしれないということで、世界中を騒がせたのです。
全長18mにも及ぶ巨大な白骨死体が発見されたのは中国河北省の張家口市。
張家口市は北京の北門友呼ばれ北京の北を取り巻く万里の長城の主要な門である大境門のすぐ外側に位置していて、ここを制したものは北方から北京を責める場合にも北京を守る場合にも有利になると言われている都市です。
頭部には龍のシンボル的存在ともいえる角が見え、手足や鋤骨も完全に残っています。
翼がない事から西洋のドラゴンではなく間違いなく東洋の龍であると指摘する声もあり、複数の地元住民がこの一大事を記録として残しておこうと、撮影していました。
しかし、実際のところ本当に龍なのかどうかという公式な発表は未だにないままです。
おそらく龍ではないということは確かで、その理由として何億年もの前の骨が白いまま綺麗な形で残っているはずがないということが一番。
流石に中国の人たちも本当の龍と信じている人はほとんどいないのだとか。
その証拠に神聖化されていると言われている龍の骨にまたがったりということを平気でしている様子が映し出されましたが、本当に信じているのだったらあんなことは出来るはずがない!というのが要因のひとつだそうです。
それにしても誰かのいたずらにしてもかなり手間のかかる仕事。
一節には中国人が地域活性化のためや地元の起こし的な話題作りのために動物の骨を集めて作ったともいわれています。
(ライター ナオ)