皆さんもトノサマバッタを一度や二度は見たことがあると思います。
子供の頃は公園などに遊びにいくと探して捕まえたりしていました。
普通のバッタはよく見かけるけど、トノサマバッタは結構レアもので見つけた時は興奮したのを覚えています。
今回はトノサマバッタの生態や特徴、そして幼虫について詳しく紹介していきたいと思います。
トノサマバッタってどんなバッタ?~生態と特長について~
トノサマバッタの生態は、バッタ目バッタ科トノサマバッタ属に分類される昆虫の一種です。
生息地はほぼ日本全国に生息していて、外国だとユーラシア大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸などに広く分布しています。
生活環境は主に草原や平原や河川敷や空き地など様残な場所に姿を現します。
平均体長はオスは約35mmメスは約50mm程あり、オスよりもメスのほうが大きいようです。
生息場所によって体色は変化し、緑色型と褐色型があります。
これを保護色と言い、緑が多い場所だと緑色型になり土が多い場所だと褐色型になります。
餌はイネ科やカヤツリグサ科の植物を好んで食べるようです。
体の特長としましては、前翅には茶色と白色でまだら模様があるが、後翅には模様が無いのが特徴です。
全体的に見て長方形のような形をしていて、体つきは太く頑丈で後肢腿節内面には2黒帯があります。
トノサマバッタは通常は「単生相(孤独相)」で単独行動をしていて比較的おとなしい生き物ですが、「群生相」と言われ集団行動をする時があります。
この集団行動をするときのトノサマバッタは少し厄介で、多い時で数千万程の集団を作り長距離飛行をして農作物などを食い荒らしたりする事もあるので時に害虫扱いされる事もあるようです。
この群れを作るタイプのトノサマバッタは攻撃的な性格で、共食いをする事もしばしばあるんだとか。
繁殖活動は夏と秋の年に二回行われ、土や砂の上で交尾と産卵をします。
オスは繁殖期に入ると後脚と翅をすり合わせて音を出し、メスに求愛します。
交尾を終えて1週間後くらいには産卵をし、産卵を終えたメスは卵に土をかぶして天敵に襲われないようにします。
夏に産まれた卵は1ヵ月程で孵化し、秋に産まれた卵は卵のまま冬を越して春ごろに孵化します。
ちなみにトノサマバッタの天敵となるのは、スズメバチやカマキリなどの大型肉食性昆虫・クモやムカデなどの肉食性節足動物・ヒキガエルやトノサマガエルなどの両生類・ヘビやトカゲなどの爬虫類・モズやチョウゲンボウなどの鳥類・キツネやタヌキなどの哺乳類と天敵の数は結構多めです…。
トノサマバッタの平均寿命は2ヵ月~3ヵ月くらいだとされています。
トノサマバッタの幼虫
トノサマバッタの幼虫は薄い膜のようなものをつけて産まれてきます。
体長は8mm程の大きさで成虫よりも小さいですが、姿形は成虫と同じです。
幼虫の餌になるものは、イネやススキなどの植物の葉っぱを好んで食べます。
幼虫は何度かの脱皮を繰り返しながら少しづつ大きくなっていき、大きくなるにつれ羽の形もはっきりしてきます。
体の大きな特徴としましては、成虫よりも明るめの黄緑色をしていて、手足や触角などの部分が少しピンク色がかかった色をしているのが特徴です。
小さいうちから成虫の頃の姿の面影がかなりあるので、トノサマバッタの幼虫だと直ぐに分かると思います!
トノサマバッタについてのまとめ
今回はトノサマバッタについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
調べれば調べるほど結構面白い生態を持っているバッタですね。
もっと詳しく知りたい方は、実際に飼育しながら観察してみるのも楽しいのでは無いしょうか。
ライターMISAKI