カギムシという聞きなれない生物をご存知でしょうか?

生きた化石ともいわれているカギムシ、日本でも飼育している人がちらほらいるようで・・・・。

今回はそんなカギムシについて詳しくお話ししていきます。

カギムシの特徴と生態

カギムシは熱帯に分布する有爪動物で、唯一現生している有爪動物です。

2つの科の身でカギムシ目とカギムシ鋼を形成します。

頭部以降の胴体には対を成す付属肢が並び、付属肢は円錐形に突出し、先端には鉤爪があります。

腹部末端には肛門がアリ、生殖孔は最後の付属肢の間の腹面中央、もしくは付属肢の間にあります。

 

呼吸は気管によって行われ、体表のあちこちに気門が開いて、その内部にはフラスコ方の気管嚢があります。気管はここから2~3本が体の内部へと伸びてそれらは互いに融合することはありません。

 

体はビロード状の皮膚で覆われた完全紡錘で、水滴を体に垂らすと滴になって転げ落ちるので、体が濡れることは一切ありません。

2本の触角の根元に小さな目があります。

口が輪切りにしたパイナップルのような形をしていて、基本的には卵生ですが、一部の種は胎生です。

 

カギムシは雌雄異体で体内受精によって生殖します。

オスは精包をメスの体表に貼り付けて精子はその皮膚を貫きメスの体表に侵入し、卵を受精させます。

 

卵を産みだす場合と体内で孵化するものがあり、また一部の種では胎盤が形成される胎生を行うものもいます。

熱帯雨林の地表や朽ち木の中などに生息し、肉食性で小型の昆虫などを捕食します。

 

餌をとる時には口の側にある粘液腺から白い糸のように見える粘液を噴出し、これを獲物にひっかけて動けなくしますが、この時場合によっては30㎝以上も飛ぶことがあります。

カギムシの粘液は防御のためにも使われます。

カギムシの粘液噴射のメカニズム

カギムシはとても速い高速振動で粘液を噴射します。そのスピードについてどうしたらそのようなスピードが出るのかは疑問でした。それは、とても神経筋の制御だけでは実現できないスピードだからです。つまり、筋肉の収縮だけで粘液を飛ばしているのではないのではないかという疑問があったということ。

 

最近ようやくその秘密が解明され、実はカギムシの粘液噴射は庭の水まき用のホースをつなげた水道栓の蛇口を急に開いた場合に、奉仕されたホースの先端が振動するのと同じ現象が起きているのではないか、ということが示唆されるようになったのだそうです。

カギムシの種類

カギムシが発見されたのはセントビンセント島。1820年当時はナメクジの1種やミミズやヒルなどの環形動物や節足動物に分類されると考えられていたのですが、現在では有爪動物という独自の分類がされ、世界に葉177種類のカギムシが生息しているということがわかっています。

 

そのうち、ハルキゲニアと言われる種類は約5億2500万~5億500万年前に海に生息していたハルキゲニアという生物もカギムシの仲間に分類されると言われています。

現在は全ての種類が陸上で生活する種類になっています。

カギムシの飼育

カギムシは飼育が可能です。

何とも言えない質感と、ユニークな捕食方法で人気が出ていて、「バルバトスカギムシ」や「バルバトスベルベットワーム」という種類がペットショップなどで販売されています。

 

ただし、ものすごい人気があり、入荷後すぐに売り切れになる場合もあるようなので、事前の予約が必要です。

しかも、値段は安くても1万円程。高い時には10万を超えたこともあるのだとか。

 

与える餌はコオロギやレッドローチ。

生きた状態でももちろん食べますが、死んでいても食べるのだそう。

ただし、今一つ飼育法が確立されていないのか、途中で死なせてしまう人も多いようで、飼育にはかなりの腕と経験が必要になってくるかも。

余り昆虫などの飼育をしたことのない人にはおすすめできません。