皆さんはキクイムシという昆虫をご存知でしょうか?

正式名称は「ヒラタキクイムシ」と言うそうで、どうやら建物や家具を食害する害虫として知られているようです。

 

キクイムシが初めて発見されたのは明治12年頃で、日本国内でのキクイムシの種類は300種以上存在すると言われていて被害に合う方も後を絶たないんだとか…。

さて今回はそんなキクイムシの成虫と幼虫の生態と特徴、そして対策方法などを紹介していきたいと思います。

キクイムシってどんな生き物?~キクイムシの成虫と幼虫の生態と特徴について~

キクイムシの生態は、甲虫目キクイムシ科に属する昆虫です。

よく見られる種類は「マツノキクイムシ」・「ミカドキクイムシ」・「ヒバノコキクイムシ」・「クリノミキクイムシ」など様々な種類が存在します。

生息地はほぼ日本全国に生息していて、熱帯地域・亜熱帯・温帯など分布域はかなり広いようです。

平均体長は成虫が約4mm~5mm、幼虫が約4mm~7mmとなっています。

 

成虫も幼虫も植物食で、主に家屋や家具に寄生して木などを好んで食べます。

名前のキクイムシというのも、木を食べる事からこの名が付けられたようです。

体の色は、幼虫が白に近いクリーム色をしていて、成虫は黒っぽい赤褐色の色をしています。

 

体の特長としましては、触角は先端の2節が太く胸は前方へ幅広く、扁平で細長いのが特徴です。

発生時期は春から夏にかけての1年から1回でと言われていますが、寒い時期でも室内の暖房で暖かいので春から夏以外の季節でも発生が確認されているようです。

産卵時期になると成虫は、産卵管を差し込む事が可能な穴がある材に産卵していきます。

 

卵は約10日程で孵化し幼虫期間は10ヵ月程です。

幼虫の間も成虫と同じように木材などを食べて、冬が近づいてくると蛹になって冬を越します。

家に発生する害虫として挙げられるシロアリなどに比べると繁殖力はそこまで強く無いみたいですが、一度発生すると完全に駆除するのが大変みたいです…。

 

ちなみにキクイムシの天敵はルイスホソカタムシと言われる虫で、この虫はキクイムシ類の坑道に入り幼虫などを捕食してくれるんだそうです。

キクイムシが成虫になってからの平均寿命は3週間~5週間程度だとされています。

キクイムシの発生を予防するためには?~キクイムシの雑学~

キクイムシは乾いた木が好物なようで、一軒家などによく発生しやすい害虫です。

幼虫は10ヵ月の間、木を食害して成長していくので、早期発見しなければ家が大変な事になってしまいます。

 

キクイムシの成虫が発生しだすのが4月~8月で、その中でも元も多く発生するのが5月~6月頃だそうです。

キクイムシは夜行性で日中は隠れている事が多く、夜になると活発に飛び回り餌を食べ産卵をしたりするので、注意していても発見するのは難しいかと思います…。

なので心配な方は定期的にキクイムシが発生していないか業者に頼んでチェックしてもらう事が大量発生の予防になると思います。

 

酷い場合は既に柱などがボロボロの状態で手の付けられない状態なんて事もしばしばあるんだそうですよ。

キクイムシが生息している場所には、床などに細かい木くずのようなものが落ちている事と

直径2mm程の穴が無数に開いている場合は生息している可能性が非常に高いです!

 

シロアリ駆除用などの殺虫剤が効くみたいですが、完全に駆除できるかどうかは分かりません。

皆さんもキクイムシが発生する時期は気を付けて下さいね。

キクイムシについてのまとめ

今回はキクイムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

自分の家は大丈夫と思いがちですが、定期的に業者にチェックしてもらうのも大事かもしれませんね。

ライターMISAKI