「キクイムシ」をご存知ですか?
その名の通り、木を食べる”木食い虫”です。
キクイムシは音を出すといわれていますが、どんな音を出すのでしょうか?
キクイムシの音の正体についてと、キクイムシの生態について詳しく調べていきたいと思います。
キクイムシとは?
「キクイムシ(木食い虫)」は、甲虫目キクイムシ科に属しています。
世界では約7000種類、日本では約300種類のキクイムシがいるそうです。
キクイムシは名前の通り、木を食べる虫です。
木材の中や樹皮の下などに細い巣穴を掘って生活しています。
森林に被害をもたらすキクイムシの種類と、家屋や家具(特に輸入家具)に被害をもたらすキクイムシの種類がいます。
森林害虫で代表的なのはカシノナガキクイムシ、家屋害虫で代表的なのはヒラタキクイムシです。
キクイムシの特徴
キクイムシの幼虫は1~5mmぐらいの大きさで、クリーム色のような体の色をしています。
キクイムシの成虫は体長3~8mmぐらいの大きさです。
暗赤褐色や茶褐色の体の色をしています。
成虫は10日ぐらいで産卵します。
卵は10~20日かけて幼虫になります。
幼虫から蛹になるまでには10ヶ月ぐらいかかります。
蛹から成虫になるまでは、8~20日ぐらいかかります。
成虫の発生時期は気温と湿度の高い5~8月です。
キクイムシの寿命は成虫になってから、10~20日ぐらいです。
キクイムシが幼虫から蛹になる約10ヶ月の間に木に被害を与えます。
キクイムシは夜行性です。
夜になると活動を始め、メスは木の表面に産卵します。
樹木だけではなく、木材にも産卵するので、家具などにも被害を与えます。
幼虫は木を食べて成長していきます。
キクイムシのメスに卵を産み付けられた木は、幼虫に食べられてしまうのです。
キクイムシってどんな音を出すの?
キクイムシが木をかじる音は「ガリガリ」です。
ガリガリ音をさせながら木を食べていきます。
つまり、キクイムシは木を食べるときに「ガリガリ」という音を出します。
なかには「キュッキュッ」っという音に聞こえる場合もあるそうですよ。
キクイムシを見つける為の手がかり
キクイムシが成虫になり、木から飛び出して行く時は、木に穴を開けて出て行きます。
その為、キクイムシが家の建材や家具に被害を及ぼしている場合は、細かい木くずがパラパラと落ちています。
床や家具の周りに細かい木くずが落ちている場合は、キクイムシに食べられている可能性が高いです。
小さな穴があって、粉を吹いている木材は、すでに被害を受けている可能性があります。
キクイムシの駆除
キクイムシの駆除は害虫駆除の業者に頼むのが一般的です。
プロの業者でもキクイムシの駆除は手ごわいそうです。
キクイムシは自分で駆除することもできますが、とても根気がいります。
キクイムシのサイクルに合わせて最低でも1年間は時間がかかります。
自分で駆除する場合はエアゾール殺虫剤が効果的です。
成虫には直接吹きかけます。
木のなかに棲んでいるキクイムシには、木に開いている小さな穴にノズルを入れて、殺虫剤を噴射しましょう。
これを何回も何回も繰り返します。
木の表面にも殺虫剤を噴霧しておくと、新しく産卵させないように予防することができますよ。
キクイムシはどんな音を出すのかのまとめ
キクイムシの音の正体と、キクイムシの生態について詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
キクイムシは木を食べるときに「ガリガリ」と音を出します。
この「ガリガリ」という音がキクイムシが出す音です。
この「ガリガリ」という音が聞こえたら、すでに家の建材や家具が被害にあっています。
キクイムシがいないかどうかすぐに確認して、適切な処理を行いましょう。
(ライター 雲呑)