ゴキブリが換気扇にいるというのはあり得ない状況に思えますが、万が一それが換気扇にいた場合、どうすればよいのでしょうか。
換気扇にいるゴキブリについて
換気扇が直接外気とつながっているつくりの部屋には、換気扇にゴキブリがいることもあるかもしれません。
主としてふたつの場合が考えらえます。
換気扇内にいるゴキブリが生きている場合
スプレー式殺虫剤を噴射します。
換気扇内でゴキブリが死亡している場合
割りばしなどで取り除きましょう。
換気扇を回せばゴキブリが家屋に浸入しにくいという話があるようですが、必ず効果があるかというとそういうものでもありません。
モデルルームのように人間が生活していない部屋であれば防ぐこともできるかもしれませんが、換気扇を回すことでむしろ室内の臭いをゴキブリが嗅ぎつけ、入ってくる可能性もあります。
なぜ換気扇にゴキブリがいるのか
換気扇にゴキブリがいる原因として、換気扇に付着したほこりや油汚れをそのままにして換気扇を回していることが考えられます。夜行性のゴキブリは嗅覚が発達しています。触角が長いことも特徴のひとつです。ゴキブリ単体をまじまじと見るのは嫌ですが、ゴキブリの特徴と習性、好む場所はだいたい次の通りです。
- ゴキブリの卵には薬剤が効きません。
- 暗く湿った場所を好みます。
- 屋内によくいます。
- 温暖な地方のゴキブリは大きく、黒光りしており体長は3cmほどです。
- ゴキブリはなんでも食べますが、欠かせないものとして水分があります。水分と腐敗臭がするところは特に好きです。キッチン、トイレ、排水溝、下水など汚水の流れる箇所には発生しやすく、ゴキブリたちはそのようなものを喜びます。
なぜ人家に入るかというと餌が豊富だからです。ゴキブリは夜行性であり、ほぼ嗅覚のみを頼りにし何でも食べます。
人間の食べるものはもちろん、頭髪、ふけや唾液、生物の糞尿や紙くずについた鼻水、唾液など人間や動物が出す分泌物などその他脂っぽいものも好物です。
そのためゴキブリの侵入を防ぐためには普段のそうじが必要不可欠です。
ゴキブリの体は意外にも薄く、1~2mmほどの隙間からもゴギブリの侵入を許すことになります。
ゴキブリの発生を防ぐためには、とくにキッチン周りの清掃が重要です。水分も多く食べ物の切れ端などもよく臭うからです。
毎日ピカピカにするのはほぼ不可能ですが、水分をよく拭くこと、できれば拭いた布巾を置きっぱなしにしないこと、食品の液ダレをそのままにしないことは日常的にできるゴキブリ対策です。
シンクの排水溝やゴミ箱周辺、調味料や油の管理、生ゴミを入れておくゴミ箱などの汚れも拭き取ります。
醤油や油などの液もれや、容器の下がわっかになっているものも拭き取ります。キッチン用の消毒スプレーのようなものも便利です。
また、菓子パンなどを食べながら部屋をうろうろと移動する癖などは、見直した方がよいかもしれません。
屑が落ち、餌になってしまうことも考えらえます。
換気扇とゴキブリの関係について
一般的な換気扇の役割は、屋外の空気を取り入れることで、屋内の空気を循環させ換気するものです。
掃除をするときには換気扇を回すという人もいるかもしれません。
また、料理の臭いが部屋にこもった時に回すという場合もあるでしょう。
その時に、換気扇を通じて屋内の様々な匂いが外に漏れてしまいゴキブリの侵入を許すことも考えられます。
ゴキブリの侵入を防ぐためには、換気扇についた油汚れを取り除きフィルターをかけておくと無難です。
換気扇の形状にはいろいろ種類があると思いますが、多くの場合フィルターをかけることは可能です。
不織布と軽いアルミ素材などでできたような軽いもので、風は通しますが異物は入りにくいです。
汚くなったら適宜とり替えましょう。毎日使う換気扇の掃除はひどく面倒です。換気扇についた油とほこりはセットのようになってしまい、取れにくいのです。
フィルターをつけることでその面倒くささがやや軽減されますし、外からゴキブリが侵入することも恐らく防げるのではないでしょうか。
ゴキブリ対策について
戸建てでもマンションやアパートでも、外からのゴキブリの侵入を防ぐための対策は同じです。
通風孔、ベランダ、換気扇、冷暖房のホースの周辺などです。ホースと穴の周辺には必ずといっていいほど隙間があります。
この隙間は、ホームセンターなどで販売されている隙間テープでふさぎます。隙間テープの粘着力が落ちてくる場合もありますから、はがれてきそうになったら応急処置としてガムテープで補強します。
よくあることですが、上下左右も含めたお隣の部屋の方がベランダに生ゴミやペットボトルなどの空容器を出してしまい風でよく飛んでくる、といった場合も事を起こさず対策をした方が無難です。対策としては、薄荷油などを使うか忌避効果のある薬剤を置くなどです。
屋内のゴキブリ対策
ゴキブリが屋内にすでにいる場合です。ゴキブリ退治が厄介なのは、卵を覆う殻のような部分に薬剤が効かないことです。
ゴギブリの卵は黒い楕円形でその中にびっしり未来のゴギブリが詰まっています。
ゴギブリに産卵させないためには置くタイプの置き餌式殺虫剤を使用します。
日ごろ忙しい人でも置いておけばよいだけですし、成分中にはゴギブリの神経系に働きかけるというフィプロニルが入っています。
ゴキブリは室内の隅の暗いところへざざーっと動く習性がありますから、それら隅に隠れているゴキブリを発見することもできるでしょう。
置き餌式殺虫剤は、屋内にゴギブリがいるのか分からない場合にも有効です。
ゴギブリを増やさないために
屋内の通気性を良くしておくことも大事です。
湿度が高い状態を保ってしまうとゴギブリは生きやすくなります。押し入れや物置などは定期的に風を入れます。
押し入れにある布団などは、直にしまうのではなく、すのこなどで高くし床から離して収納します。
アパートやマンションなどの場合は建物自体が老朽化し、一軒家の場合床下がゴキブリの棲み処となっている場合もあります。
手を尽くしても頻発するようなら、業者に相談してみるのも手です。
ゴギブリについて
ゴギブリは何といっても飛ぶのが嫌です。ゴギブリはどのようなものも餌にし、あまり死ににくい生物です。
いざという時にはその辺の雑誌やうちわでぶったたくことも視野にいれましょう。
こんなにたくましくなってしまってよいのか、などとと思うこともあるかもしれませんが、いたしかたありません。
ゴキブリは気温が下がる時期には冬眠するともいわれます。しかし、暖かい場所に集まりじっとしているだけのようでもあります。
(ライター:おもち)