「ヤシガニ」って知っていますか?
日本では沖縄で見られることができる蟹です。
ヤシガニは食用として食べることができますが、ヤシガニには毒があるという話も聞きます。
そこで、ヤシガニには毒があるのかどうかについて、詳しく調べていきたいと思います。
ヤシガニって?
「ヤシガニ (椰子蟹)」とは、エビ目ヤドカリ下目オカヤドカリ科に属している甲殻類です。
ヤシガニはヤドカリの仲間です。
ヤシガニはヤシの木に登って、ヤシの実を食べる蟹というイメージがありますが、実はそうではないのです。
ヤシガニはヤシの木に登ることもあります。
ヤシの実を食べることもあります。
ですが、それが絶対ではないのです。
ヤシの木だけではなく、アダンの木やタコの木などにも登ります。
ヤシの実だけ食べるのではなく、ヤシガニは雑食性なのでなんでも食べます。
ヤシガニはお鍋などのキラキラとしたものを持って行くことがあります。
そのことから、ヤシガニは英語で「Robber Crab(泥棒蟹)」「Palm Thief(椰子泥棒)」などと呼ばれることもあります。
ヤシガニはインド洋と西太平洋に生息しています。
日本では沖縄、宮古島などに生息しています。
ヤシガニは希少な存在となっており、世界中で保護活動がなされています。
ヤシガニの生態と形態
ヤシガニは世界最大の大きさの甲殻類です。
大きいサイズのヤシガニの体長は40cm以上で、体重は4kgを超すそうです。
足を広げると、な、なんと、1m以上になるそうです。
メスよりもオスのほうが体は大きめです。
ヤシガニは生息する地域によって色々な体の色をしています。
紫色や茶色などのヤシガニがいます。
10個の肢を持っていて、その中で2本の大きなハサミを持っています。
このハサミで固いヤシの実を切り裂くことができます。
ヤシガニの大きなハサミが挟む力は、ヤシガニの体重の約90倍だそうです。
4kg体重のあるヤシガニは、ライオンの噛む力にも匹敵するそうです!
ヤシガニは垂直にヤシの木を登ることができるんですよ。
横歩きならぬ、横登りではないんです(笑)
ヤシガニは湿度が高い場合、陸上で長時間活動できます。
水中では長時間活動できません。
ヤシガニの寿命は約50年だといわれています。
ヤシガニは食べられるの?
ヤシガニは食用として食べることができます。
太平洋の島では、ヤシガニは高級食材のひとつとされています。
特に、雌の卵と腹部の脂肪分は重宝だとされています。
日本では沖縄でヤシガニを食べています。
ヤシガニを茹でたり、焼いたりして食べます。
エビに似ているような味がします。
特にヤシガニの味噌は絶品ですよ~
ヤシガニには毒があるの?
ヤシガニそのものには毒はありません。
なのに何故ヤシガニには毒があると言われているのでしょうか?
それは、ヤシガニが食べたものによってヤシガニは体の中に毒を蓄えます。
その毒を蓄えたヤシガニを人間が食べることで、中毒になります。
ヤシガニの毒による中毒症状は、吐き気や嘔吐、手足のしびれ、食中毒、酷い場合には死亡することもあります。
ヤシガニの毒の成分
ヤシガニの毒の成分はいくつかあります。
まず、ハスノハギリの果実の毒です。
これは、沖縄に自生しているハスノハギリの果実をヤシガニが食べることが原因だそうです。
その他にヤシガニは、死肉や魚の死骸、生ゴミなどを食べます。
これらの物に付いている病原菌やウイルスなどで食中毒が起こるそうです。
ちなみにヤシガニの食中毒は、シガテラ毒が原因である可能性もあるそうです。
ヤシガニには毒があるのかどうかのまとめ
ヤシガニには毒があるのかどうかについて、詳しく調べてきましたがいかがでしたでしょうか?
ヤシガニには毒はありません。
ですが、ヤシガニは食べたものによって毒を体に蓄えます。
その毒を蓄えたヤシガニを人間が食べることによって、中毒を起こします。
ですので、野生のヤシガニを勝手に捕まえて食べると、大変なことになるかもしれません。
ヤシガニを食べる場合は、販売されているものを購入したり、お店でヤシガニ料理を堪能することにしましょう。
(ライター 雲呑)