白くてとってもいい匂いのする花を咲かせる「クチナシ」

ガーデニングでも人気のあるお花です。

 

クチナシを長く楽しむために、クチナシに付く害虫を知っていたら速めに対処できますよね。

そこで、クチナシにつく害虫を紹介したいと思います。

クチナシとは?

クチナシは1~3メートルぐらいの低木です。

野生でも生息していますが、園芸用としても栽培されています。

白い花びらのとても美しい花を、6~7月に咲かせます。

そして、ジャスミンのようなとてもいい香りがします。

クチナシは漢方薬や染料などに使われています。

オオスカシバ

「オオスカシバ(大透翅)」はチョウ目スズメガ科ホウジャク亜科の蛾です。

クチナシに付く害虫として一番に挙げられるのは、「オオスカシバ」です。

クチナシのあるところには必ずオオスカシバがいると言われるほどです。

 

オオスカシバは日本の本州、四国、九州、沖縄に生息していて、5~9月に見ることができます。

街中でも、公園でも、民家の庭でも、クチナシのあるところではどこでも見ることができます。

 

オオスカシバの成虫の大きさは、開張時で50~70mmです。

うぐいす色の胴体で、透明の翅を持っています。

 

昼行性で、ハチドリのようにホバリングしながら いろいろな花の蜜を吸います。

蜂に間違われることがしばしばあります。

 

オオスカシバのメスは、クチナシの新葉に産卵します。

オオスカシバの幼虫はクチナシの葉を食べて育ちます。

 

食欲旺盛なので、クチナシを丸坊主にするほど食べつくしてしまいます。

オオスカシバの幼虫の大きさは6cmぐらいで、とっても大きいです。

緑色をしたイモムシです。

アオバハゴロモ

「アオバハゴロモ」は、カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科のカイガラムシです。

体の大きさは9~11mmで、小さな葉っぱのような見た目です。

 

薄緑色の体の色がとっても綺麗な昆虫です。

7~10月に北海道以外の日本で見ることができます。

 

クチナシのほかに、ミカンやイチジク、クワなどにも発生します。

集団でいることが多いです。

ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)

「ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)」は、カメムシ目腹吻亜目ワタフキカイガラムシ科のカイガラムシです。

日本の本州、四国、九州、沖縄で一年中見ることができます。

 

実はオーストラリアが原産のワタフキカイガラムシは、明治時代に苗木にくっ付いて日本に渡来しました。

体の大きさは10mmぐらいで、赤い褐色の色をした楕円形の貝がらです。

 

その貝がらの後には、大きな白色の卵のうを付けています。

このワタフキカイガラムシはメスになります。

 

オスは3mmぐらいの大きさで、赤紫色をしていて、翅を持っています。

クチナシの他にも、ミカン、カキ、ビワ、ナシ、キイチゴ、アカシア、モチノキなど色々な植物に発生します。

民家の庭や公園など、色々な場所で見られます。

ツノロウムシ(ツノロウカイガラムシ)

「ツノロウムシ(ツノロウカイガラムシ)」は、カメムシ目腹吻亜目カタカイガラムシ科のカイガラムシです。

日本の本州、四国、九州、沖縄で6月頃見ることができます。

体の大きさは6~9mmぐらいで、大型のカイガラムシです。

 

灰白色をした大きなドーム型のロウを持っています。

クチナシの他に、ミカンなどの柑橘系の樹木や柿や桃の木などにも発生します。

ツノロウムシはすす病を発症させます。

クチナシにつく害虫についてのまとめ

クチナシにつく害虫を紹介してきましたが、いかがでしたか?

クチナシの害虫は主に「オオスカシバ」といわれています。

 

その他に、「アオバハゴロモ」「ワタフキカイガラムシ」「ツノロウムシ」などが挙げられます。

クチナシを美しく綺麗に保つ為には、日々のお手入れが大切になってきます。

日頃から気にかけてあげましょうね。

(ライター 雲呑)