子供の人気昆虫銘柄のひとつが「バッタ」ですよね。
バッタは「仮面ライダー」のモチーフにもなっているんです。

 

そんなバッタなんですが、バッタの漢字表記をご存知でしょうか?
「バッタは「バッタ」でしょ?」という人が多くて、漢字表記を知っている人もすくないかもしれませんね。

ということで、今回はバッタの漢字表記やその由来について説明してみましょう。

まずはバッタに詳しくなろう

バッタはバッタ目バッタ亜目に属している昆虫の呼び名であり、イナゴもこの中に含まれています。たしかにバッタとイナゴって紛らわしいですよね。

まずバッタの生態について理解を深めてみましょう。バッタは熱帯や温帯の草むらや砂漠などに生息しています。体は細長く、耳は胸部・腹部の間に1対あるのが特徴的です。

バッタの特徴といえばやはり脅威の「ジャンプ力」でしょう。昆虫内でも後脚が発達されているので、なんと体長の数十倍ものジャンプが可能となっています。

大きな「あご」でイネ科・カヤツリグサ科の植物やフキ・クズの葉などを齧り取って食べています。

 

バッタは卵〜幼虫〜成虫といった成長段階を持つ不完全変態昆虫で、幼虫・成虫は地上で生活しますが、卵は地中の浅い部分に産みつけられます。

ワタリバッタまたはトビバッタは、大量発生すると「大集団飛蝗」を作って、通り過ぎた植物を食べつくす「蝗害」を起こすことで知られています

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バッタの漢字表記の由来は?

さて、いよいよバッタの漢字表記についてです。
実はバッタの漢字表記にはいろいろなものがあります。
バッタには「飛蝗」「蝗虫」「蝗」などのような漢字表記があります。

 

「飛蝗」は、明らかに音読みではないですよね?
ではこの漢字がなぜバッタの漢字表記なんでしょうか。

 

「飛蝗」というのは、「大勢で行動して、通過した土地の草を食べまくる」という意味なんだそうです。

この「飛蝗」に当てはまる昆虫は、世界で20種類います。たとえば中国の「トノサマバッタ」とか、インド〜中近東に生息する「サバクトビバッタ」などです。

 

昔の中国において一番人間に害がある昆虫であり、「蝗虫」や単に「蝗」と呼ばれていました。

この言葉が日本にも伝来して、害虫が多い時期に「蝗」という文字を使った記録
がありましたが、これをもっとわかりやすくするため先に「飛」をつけたのではとされています。

 

ちなみに、バッタの英語表記は「grasshopper(グラスホッパー)」と呼ばれていて、
カクテルやラジコンの名前にもなっています(笑)。

ところで、飛蝗よりグラスホッパーのほうがかっこいいなと思うのは私だけでしょうか?

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バッタはなぜ「バッタ」?

漢字ではこのような由来がありますが、ではバッタはなぜ「バッタ」なんでしょうか。

これは、この虫が飛ぶときの「はたはた」から「はったはった」となり、これが「ばった:になったという説があります。

そういえば、トノサマバッタ以外にもトノサマガエルというカエルもいますね。

バッタのなかでほかに面白い呼び名といえば「トノサマバッタ」ですよね。
これはダイミョウバッタ(大名飛蝗)ともとも呼ばれています。
この由来はどこから来ているのでしょうか。

 

トノサマバッタという名前の由来は、この種が日本一大きなバッタである事とか
模様が豪華だからといった色々な説があります。

 

ということで、このトノサマバッタはめったなことでは見かけません。
いかにも殿様・大名らしいですね!

 

「あれはトノサマバッタかな?」と思っても、クルマバッタかクルマバッタモドキであり、
トノサマバッタの影武者なことが多いのです。

ほとんど知られていないでバッタの漢字表記でした

仮面ライダーの元ネタでもある「バッタ」の漢字表記とその由来について説明してみました。
このように、バッタの漢字表記にも面白い背景があったんですね。

漢字と言えばやはり中国ですから、そこから伝来してちょっと変更したり…というのはほかにもいろいろありそうですよね。

ライター名:nabex

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