水辺での生態系の頂点に立つワニ。

その中でも一際大きくその力を誇示しているのが「イリエワニ」です。

 

時に人をも襲う人食いワニとして恐れられているイリエワニですが…その最大サイズはどのくらいなのでしょうか?

今回はそんなイリエワニの生態やサイズについてまとめていきたいと思います。

イリエワニのってどんなワニ?

ワニは大きく分けて、アリゲーター科とクロコダイル科に分かれます。

比較的温和で人を襲うことの少ないアリゲーターに対し、攻撃的で凶暴、人を襲う事件をたびたび引き起こすのがクロコダイル。

イリエワニはクロコダイル科のワニで、インド南東部からベトナムにかけてや、オーストラリア北部などに生息しています。

日本には生息してなくて良かった~と安心するのはちょっと待ってください。

 

じつはイリエワニが日本に漂着したという記録もあるのです…!

イリエワニは主に汽水域に生息するため海水にも強く、沖合を海流に乗って移動することもあるそうで…。

 

もしかすると、いつか日本国内でイリエワニが繁殖するような自体が起きるかも?

海水浴でサメではなくワニに襲われるという事件が起こる可能性だってゼロではありません。

 

食性は言うまでもなく肉食、とても攻撃的な性格で、魚、爬虫類、鳥類、哺乳類など様々な生き物を襲ってエサにします。

もちろん人間も例外ではありません。

 

今までに被害に遭った人は数知れず。

もしもイリエワニの生息域に近づくことがあったなら、細心の注意を払ってくださいね。

幸い走るのはそんなに速くありませんから、もし遭遇した場合は全速力で走って逃げましょう!

イリエワニの最大サイズ

イリエワニは、爬虫類の中でも最も大きい種だと言われています。

(全長だけで言えばニシキヘビなどの方が長いですが、体重などは比べるまでもなくワニの方が大きいです。)

 

その大きさは平均で全長5m前後、体重は約450kg。

イリエワニの寿命はなんと70年もありますから、これだけ大きくなるのも納得ですね。

 

5mでも十分に恐怖を感じる大きさですが、最大のものになるとこんなものではありません。

現在ギネス記録に認定されている「世界最大のワニ」は、全長7.01m、体重2tにもなる巨大なイリエワニの「カリア」。

 

しかしこれほどの大きさになると捕獲するのが困難なうえ、目撃例すらあまりないのが現状。

そのためカリアについては詳しいことはあまりわかっていないそうです。残念。

 

また、捕獲されたイリエワニの中で最も大きいのは、全長6.17mの「ロロン」。

6mと言えば軽自動車2台分、大人4人分弱、ビルの2階相当。

 

こちらも恐ろしいほどの大きさですね。

ちなみに、記録に残っているワニの最大サイズはなんと8.5m!!

 

平均サイズのイリエワニがかわいく見えてくるくらいの巨大さ…。

ただ、ワニの祖先は9m以上あったと言われていますから、それに比べれば小型化したほうなんですよね。

 

イリエワニは前述の通り肉食でとても攻撃的、動くものは何でも獲物とみなして襲い掛かってくるという恐ろしさ。

例え自分よりも大きなサイズの生き物だろうと、お構いなく襲います。

 

口に入るサイズならそのまま丸飲みですし、大きなサイズのものは鋭い歯と強靭なあごで食いちぎって食べます。

人間なんかは、きっと丸飲みですね。

 

体が大きいだけではなく、顎に牙にしっぽと、イリエワニの武器はたくさんあります。

もしもイリエワニと出会ってしまったら…選択肢はなんとかして「逃げる」一択ですね。

イリエワニについてのまとめ

イリエワニは水辺の生態系の頂点に立つ生き物なので、基本的に天敵はいません。

(体が小さい子供の頃は、他の生き物に捕食されることもあるようです。)

だからこそ、70年と言う寿命を全うし、5m以上にもなる巨体に成長することができるのでしょうね。