皆さんはオケラと言う昆虫をご存知でしょうか?
あまり聞きなれない昆虫なのでピンッと来ない方も多いと思いますが地域によっては「ケラ」と呼ばれているそうです。
今回はオケラを知らない方にも分かりやすいように生態や餌について紹介していきたいと思います!
オケラって一体どんな虫?~生態や特長について~
まず初めに少しマメ知識ですが、一文無しになったことを「おけらになった」と言われますが
これは、オケラを前から見ると万歳をして降参のポーズをしているように見える事から例えでオケラが使われているんだそうです。
オケラの生態はバッタ目キリギリス亜目・コオロギ上科・ケラ科に属する昆虫です。
生息地はほぼ日本全国に生息していますが、主に北海道・本州・四国・九州・沖縄でよく見られます。
生活環境は、田んぼや畑や水辺周辺を好む傾向があるようです。
水上を泳ぐことも出来ますし、飛ぶことも出来る、結構器用な昆虫なんですよ!
オケラの習性としては、土を掘って地中で生活するので、土が湿っている場所を好むのが特徴です。
体の色は暗褐色で、金色の短い産毛のようなものが生えていて、腹の部分は茶色っぽい色をしています。
体長は平均40mmくらいですが、発見されているもので一番最大のものは50mmあるものもいます。
他のキリギリス亜目昆虫と比べると、脚や触角は短いんだそうです。
お尻の方には尻尾のようなものが2本生えているのも特長ですよ!
オケラは地中の中で生活する昆虫なので、土が掘りやすいように前脚は太くしっかり作られていて
例えるなら、モグラの前脚の構造に良く似ています。
他にもモグラと共通する事が沢山あり、頭部と胸部がまとまって楕円形の先端を構成する事や、体の表面に産毛が生えているので汚れが付きにくい事などです。
これだけ共通する習性を持っていますが、オケラとモグラが属する種類は全く違います。
オケラは5月から繁殖期に入り、7月までの間は産卵ラッシュに入ります。
パステルカラーのような黄色い卵をいくつか産み、約1~2週間程で孵化します。
オケラの寿命は野生は1年~で、飼育されているものは約2年ほど生きるとされています。
オケラが餌にしているもの&天敵について
オケラは雑食性で、ミミズなどの昆虫やセミや蛾などの幼虫や植物などをエサにしています。
飼育されているオケラは、ニンジンや煮干しやピーナッツなども口にするそうです。
オケラは地中を掘ったり泳いだり飛んだり、大忙しで動いているので体力の消費が大きい為エサを食べる量も結構多いんだそうです。
そんなオケラには沢山の天敵がいて、昆虫類・鳥類・魚類・爬虫類・両生類・哺乳類など様々な種類の生き物に狙われます。
行動範囲が広い為、これだけの天敵がいるんでしょうね…。それにしても天敵の数が多すぎる!
オケラの幼虫や成虫を大好物とし、狙ってくる一番危険な昆虫は寄生バチだそうです。
狙われて穴の中に潜ってもそこにはトカゲなどの天敵もいるので、オケラは自分の命を守るだけでも大忙しな昆虫です!
オケラの飼育は少し難易度が高く慣れるまでは手間暇かかると言われていますが、慣れてしまうと簡単なので、飼育に興味がある方は是非そちらも調べてみてください!
生き物は自然環境の中で育つのが一番いいと言われていますが、オケラに関しては人間の元でゆっくり過ごさせてあげる方が良いかもしれませんね…。
オケラについてのまとめ
今回はオケラについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
追記ですが、オケラを捕まえる時のポイントは鳴き声だそうです!
「ビーーー」という鳴き声を出すので、その声を頼りに探すと直ぐに見つける事が出来ますよ。
ライターMISAKI