太陽を手のひらにの歌を知っていますか?

ミミズだって~オケラだって~アメンボだって~みんな友達なんだぁ~♪っと歌で登場する「オケラ」。

オケラは多彩な才能を持っている昆虫です。

 

そんなオケラは飛ぶことができるのでしょうか?

今回は、オケラについて詳しく調べてみました。

オケラって?

そもそも「オケラ」とは「ケラ(螻蛄)」のことです。

日本ではケラのことを”オケラ”と呼んでいます。

なぜなのかはわかりませんが。

 

「ケラ(螻蛄)」とは、バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科ケラ科の昆虫です。

世界中の熱帯や温帯地域に生息しています。

 

もちろん日本にも生息していて、4~10月に見かけることができます。

オケラは田んぼや畑、水辺の草むらなどで生活しています。

水を多く含んだ柔らかい土、泥のような土が好きです。

 

オケラの胴を掴むと、オケラが自然にバンザイをします。

お金がなくなって無一文になったことを「オケラ」というのもこの姿が由来だそうですが。

 

なんだかこのオケラのバンザイの姿が、面白いというか、可愛いというか・・・(笑)

オケラを手にとって、是非一度試してみてください。

オケラの天敵は蛙やイタチ、鳥です。

 

特に鳥類のなかでも、ムクドリはオケラが大好物なので困っちゃいます。

オケラの寿命は2~3年です。

オケラの形態

オケラの体長は、成虫で30mmです。

大きい種類のオケラは50mmの大きさのものもいます。

オケラの体の色は暗褐色です。

 

体には、ベルベットのように金色の短い毛が生えています。

オケラの体を例えるならば、上半身はザリガニのようで、下半身はコオロギのような感じです。

前脚は大きくて平たく、脚の先は指状に分かれていて、モグラの前脚のような形をしています。

オケラの生態

オケラは田んぼや畑などの土の中に巣穴を掘って地中で生活します。

前脚で土を掻き分けながら土の中を進んでいきます。

 

オケラを手の中で包むようにすると、前脚で掻き分けるようにして逃げようとするんですよ。

オケラは水の上を泳ぎます。

それも結構速いスピードです。

 

ベルベットのような全身の毛は、水を弾いて水に浮くようになっています。

オケラのオスは初夏になると鳴きます。

 

メスも鳴くのですが、土の中から鳴くので、ミミズの鳴き声だと間違われることもあります。

「ビーーー」「ジーーー」などと鳴きます。

オケラは巣穴の中に卵を産みます。

 

卵が孵化するまで、親のオケラが傍で見守っています。

オケラは小昆虫や植物の種などを食べる雑食性です。

 

オケラが一番ダメージを受けるのは、食糧不足と水分不足です。

オケラは一晩水分を取ることができないと死んでしまいます。

ですので、オケラは水がない所では生きられません。

 

オケラは、土の上を歩き、土を掘って進み、泳ぎもでき、飛ぶこともでき、鳴くこともできます。

これは素晴らしい能力です。

色々な環境に適応することができる昆虫です。

オケラは飛ぶの?

オケラは飛びます!

幼虫の時はコウロギのようにピョンピョンとよく跳ねます。

成虫になると空を飛びます。

 

オケラは前の翅が短いのですが、後翅を広げて飛びます。

夜になると、電柱の明かりなんかに集まったりもしますよ。

オケラは飛ぶのかどうかについて まとめ

オケラは飛ぶのかどうかについて、オケラの生態と共に紹介してきましたが、いかがでしたか?

ここで解ったことは・・・オケラは飛ぶ!ということです。

 

飛ぶことだけではなく、土を掘ったり、泳ぐこともできます。

オケラはすごい能力の持ち主です。

 

ですが近年、農薬の使用や土地の開発などで、オケラの生息数が減ってきています。

オケラが絶滅しないように、今からオケラを守っていくことを考えていかなければなりません。

(ライター 雲呑)