てんとう虫といえば、赤字に黒い斑点が通常ですが、逆に黒字に赤や黄色、オレンジ色の斑点のあるものいるのはご存知でしたか?
ちょっと珍しい黒字に斑点のあるてんとう虫たちを一挙ご紹介していきます。
色々な黒地に斑紋の入ったてんとう虫
ウスキホシテントウ
黒地に6つの黄色い斑紋が入っているてんとう虫です。
ムツキボシテントウというてんとう虫と非常によく似ていますが、斑紋の色がやや濃いことと縁の模様が異なることで区別がつきます。
個体数はあまり多く鳴く、北海道や本州、四国、九州の山沿いや山地に生息しています。
アブラムシを捕食し、体長は3~4㎜で小型です。。
ムツキボシテントウ
本州、九州、小笠原、朝鮮半島、台湾、インドシナなどの山地やアカマツ林やクロマツ林に生息していて、松につくアブラムシ類を捕食しています。
ナミテントウ
ナミテントウは非常に個体差の大きいテントウ虫でもあります。
二紋型と四紋型に分けられ、北海道から九州の都市部や平地、山沿いや河川敷、山地などに普通に生息している種類です。
赤字に黒のナミテントウが多い中、黒字に黄色い斑紋の入ったものも見られます。
紋の少ないものに黒字が多く、門の多いものはオレンジ色の地に黒い紋が入っていると言われています。
シロジュウシホシテントウ
3種類のパターンがあり、とても同じ種類とは思えない程外見が違います。
北海道から九州の主に山沿いから山地にかけて生息しています。
アブラムシやキジラミを捕食します。
アカホシテントウ
背中の文様は他のてんとう虫の紋様と違ってルビーのような透き通った輝きをもったとてもきれいなてんとう虫です。
斑紋は左右に一つずつの合計2個というのが、艶やかな輝きと共に最大の特徴です。
一見濡れているかのような光沢と赤色は木から出るヤニにとてもよく似ていることから、おそらく擬態して鳥の目を欺いているのではないかと言われています。
北海道から九州の梅やクヌギ、クリなどに付くタマカイガラムシを捕食します。
ダンダラテントウ
光沢のある黒色の赤い斑紋があるてんとう虫です。
本州から沖縄まで分布し草地や畑などに生息しています。
体長は4~7㎜ほど。斑紋の入り方には地域差や個体差があり、南の地方の藻の程斑紋が発達していて赤っぽいと言われています。
南方系の種類で、暖かい地方でよく見られ、成虫、幼虫ともに植物につくアブラムシを食べます。
テントウムシは幸せの象徴!?
てんとう虫は世界中に生息している昆虫ですが、漢字では天道虫とも書かれます。
天道とは太陽のことを意味し、太陽に通じている使者として扱われこともあるほど。
世界でてんとう虫に付けられている名前を見てみると、ドイツ語では「マリア様の甲虫」という意味の名前が、フランス語では「神様の虫」という意味の名前が、そしてイタリア語では「神様の小さな鳥」という意味の名前。
植物のてっぺんまで登って飛んでいく様子が、太陽や神様と関連付けられてとても神聖な生き物として扱われていることがわかります。
てんとう虫が体に止まると幸せが訪れるという言い伝えもあり、女性の場合は結婚に関する幸運が訪れれるという言い伝えもあるほどです。
これにちなんで、テントウ虫の幸運や開運の商品やアクセサリーも沢山販売されていて、身に着けることでてんとう虫が災いや病、不幸を遠ざけて連れて行ってくれるのだとか。
最近どうも調子が良くないという方は、ぜひてんとう虫のパワーに頼ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、黒は不吉などということもなく、てんとう虫の地の色や種類に関係なく
、どの種類も幸運をもたらしてくれるのだそうです。
(ライター ナオ)