テントウムシは太陽の光に向かって飛んでいく事から、太陽神として知られているお天道様が名前の由来になっているそうです。

そんなテントウムシが普段何を食べているのか知っていますか?

 

あんな小さな体ですが、意外と大食いなんだそうですよ!

今回はテントウムシの生態や特徴、そして餌は何が良いのかについて紹介していきたいと思います。

テントウムシってどんな生き物?~生態と特徴について~

テントウムシの生態、コウチョウ目テントウムシ科に分類される昆虫です。

現在世界中に4500種くらいの種類が生息していて、そのうち日本には200種類程のテントウムシがいます。

生息地はほぼ日本全国に広く分布していて、草地・森林・道路・公園・畑・河原など様々な場所に姿を現します。

平均体長は、7mm~8mm程の大きさで、日本で良く見かける種類は「ナナホシテントウ」や「ニジュウヤホシテントウ」などです。

 

体の特長としましては、頭部は小さく半球形または楕円形の形をしていて背面には平滑または短毛があります。

種類やオスメスで体の斑紋がある無いなどの違いは出てきますが、黒・赤・黄・橙・白など色々なバージョンの斑紋があります。

幼虫・成虫ともに共通している習性は物理刺激を受けると死んだふりをする事です。

 

動いているテントウムシを触ると足を引っ込めて固くなって動かなくなる行動を見たことがある方も多いと思います。

この死んだふりには意味があって、天敵から身を守るためだと言われています。

 

また他にも、脚の関節の部分から不快な味のする黄色い液体を分泌して天敵を遠ざけて身を守る事もあります。

テントウムシの天敵は、鳥類や昆虫類となっていますが、この不快感を与える液体を出すことでほとんど襲われないようです。

 

それでも寄生バエや寄生バチに狙われる事もしばしばあります。

テントウムシの繁殖期は3月~5月で、メスは羽化して二週間後には交尾・産卵を始めるそうです。

 

葉の裏などに一度の産卵で10個~40個の卵を産みます。

生まれたてのテントウムシは小さく黒いですが、3~4回の脱皮を繰り返しながら成虫になっていきます。

幼虫期間は2~4週間くらいで、成虫のように活発に動き回らずじっとしている事がほとんどだそうです。

 

蛹から羽化した直後は黄色い羽をしているものが多いですが、少しづつ色が変化していき斑紋が出てくるのが特徴です。

テントウムシの平均寿命は2年~3年とされています。

あんなに小さな体なのに意外と長生きなのは驚きですね!

テントウムシの餌は何が良いのか?~テントウムシの雑学~

テントウムシの餌として代表的なものはアブラムシです!

アブラムシ駆除の為にテントウムシを用いるほど、テントウムシにとっては大好物なようですね。

しかし、その他にもテントウムシは色んなものを食べていることを知っていますか?

テントウムシの餌となるもの

カイガラムシ類/クルミハムシの幼虫/ウドンコ病菌/ジャガイモの葉/カラスウリ類の葉

テントウムシの食性は肉食性と菌食性と草食性の3パターンに分かれていて、菌食性や草食性のテントウムシはアブラムシなどの生き物はまったく食べないそうです。

飼育する時には、果実などの糖分や水分を多く含む食べ物や砂糖水などを与えても良いそうです。

飼育するとなると毎回アブラムシなどを捕まえて与えるのは大変なので、ジャガイモやナスなどの葉、果実などを与えたりして工夫してみると良いでしょう!

テントウムシについてのまとめ

今回はテントウムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

よくよく調べるとテントウムシは時に共食いをする事もあるんだそうです。

なのでもし飼育するなら一匹づつ部屋を与えてあげた方が良いかもしれません。

ライターMISAKI