キャットテール、つまり猫のしっぽという意味の名前。
我が家のネコのしっぽは鉤尻尾で、とてもキャットテールにはかないませんが・・・・
そんなことはさておき、今回はキャットテールについて詳しくお話します。
キャットテールの特徴
キャットテールはトウダイグサ科エノキグサ属に分類される西インド諸島が原産の多年草の植物です。
トウダイグサ科の植物は双子葉植物の科に分類され、世界で300属7500種以上を含みます。
エノキグサ属になると450属500種になり、日本では東南アジアから東アジアにかけて分布するエノキグサが雑草としてよく知られています。
属名はエノキグサの他にもアカリファというギリシャ語のイラクサに当たる名前がついています。
葉は卵形で、縁には鋸歯があり、草丈は20~30㎝くらいになります。
キャットテールの花
キャットテールの花は特にいつの時期に咲くということは決まっておらず、温度があれば、一年中咲きます。
猫じゃらしのようなフサフサとした真っ赤な花穂を多数つけ、とても愛嬌があります。
花穂は蕾の時から赤く色づき、咲きながら生長し、長さは5~10㎝くらいになります。
小さな花が沢山集まった穂には花弁はなく、蕚と長いおしべがあります。
観賞期間が長く、雨に当てないように管理すると一つの花穂は1か月くらい観賞することができます。
日光によく当たると花色がより鮮やかになり、逆に日当たりが悪かったり肥料が足りなかったりすると、花穂が短くなる傾向があります。
キャットテールの栽培方法
キャットテールは高温と日当たりを好み、日陰では徒長して弱々しくなり、花付きが悪くなってしまいます。
冬でも最低5℃以上あることが必要で、花を咲かせるためには10℃以上を確保するようにします。
雨が続くと花が早く傷んでしまうので、梅雨時には雨の当たらない場所で管理するようにします。
水やりは土が乾き始めたら、たっぷりと与えるようにします。
生育中は十分な水分を必要とするので、生育の盛んな高温期は多めに、冬の低温期はほとんど成長しないので少なめにします。
水やりする時はなるべく根元に水を与え、葉に水がかからないように注意します。
春から秋までの生育中に月1回置き肥をするか、月3回くらい液体肥料を施すようにします。
先述しましたが、肥料を十分に与えない時は開花しないこともあります。
真夏だけは植物が弱ってしまうので、肥料をやらないようにしましょう。
灰色カビ病やアブラムシに注意が必要です。
灰色カビ病は低温期の多湿で肥料分が多い時に発生します。
アブラムシは薬剤などを使って防除しましょう。
植えつけの時期は特に決まっておらず、冬の低温期以外はいつでも大丈夫です。
1~2年に1回、春に気温が上がってきたら古い土を落として植え直しをし、生育中に更に大株に仕立てたい場合は一回り大きな鉢に植え変えると良いでしょう。
花が終わると花穂が黒ずんできます。そうなったら、花は切り取るようにしましょう。
また、伸びすぎた枝や不要な枝はそのつど刈込を行います。
楽しみ方としては、地植えはもちろんですが、ハンギング型の鉢に植えて、空中で花がブラント垂れ下がっているのを観賞するのも可愛らしくてオススメ。
寄せ植えなどにも向いています。フワフワした感じが可愛らしく、他の花も引き立てます。
キャットテールの花言葉
キャットテールの花言葉は「気まま」「愛撫」「上機嫌」「とまどい」「陽気」です。
どの花言葉もネコのしっぽのような花のイメージからきているといえるでしょう。
特に、「気まま」や「愛撫」などはネコの代名詞のような言葉!?猫好きの人にプレゼントするのも良いかもしれません。
(ライター ナオ)