さざんかさざんかさいたみち~♪たきびだたきびだおちばたき~♪
童謡たき火の歌詞にも使われている山茶花(さざんか)は、椿にとても似ています。
寒い時期に華やかな花を咲かせて、とても良い匂いがするのですよ。
ここでは山茶花の種類について紹介していきます。
山茶花とは?
「山茶花(サザンカ)」は、ツバキ科ツバキ属の広葉樹で、日本の固有種です。
日本原産の山茶花は、日本では山口、四国、九州で見ることができます。
海外では中国、インドネシア、台湾に分布しています。
江戸時代にスウェーデンの博物学者ツンベルク氏が山茶花を持ち帰り、ヨーロッパでも山茶花は広まりました。
山茶花は葉っぱが厚めで、短い毛があり、ギザギザになっています。
花は秋~冬の寒い時期に咲きます。
野生の山茶花の花の色は、白地で薄いピンク色が所々入っています。
園芸品種は赤やピンクなどの色があります。
とてもいい匂いのする花で、花が散るときには花びらがバラバラになります。
山茶花の見た目は椿とよく似ていますが、似ているのは見た目だけのようです。
山茶花の種から摂った油は頭髪や肌に使われていて、美容効果があるそうです。
山茶花の木を使って木製のスプーンや器を作ることも出来ます。
山茶花にはチャドクガという蛾が卵を産み付けます。
このチャドクガは幼虫のときは毛虫です。
チャドクガが皮膚に触れると被れて痒くなります。
山茶花に近づいたり、触れたりするときにはチャドクガに十分に気をつけましょう。
山茶花の種類
山茶花は花の咲く時期や花の形などでそれぞれ3つの種類に分かれます。
サザンカ群の「サザンカ」は山茶花から作られた園芸品種です。
カンツバキ群の「カンツバキ」は、山茶花と椿から作られた園芸品種です。
ハルサザンカ群の「ハルサザンカ」は、カンツバキから作られた園芸品種です。
山茶花の品種
山茶花は日本中で300種ぐらいあるようです。
ここで少しご紹介します。
桜月夜(さくらづくよ)
サザンカ系の園芸品種で、ピンク色の花びらで半八重に花が咲きます。
丁字車(ちょうじぐるま)
サザンカ系の園芸品種で、別名「金采(キンサイ)」と呼ばれています。
花びらはぼやっとした紅色で、10~12月に一重唐子咲きの小輪の花を咲かせます。
七福神(しちふくじん)
サザンカ系の園芸品種で、花びらは濃いピンク色で大輪の半八重の花を10~11月に咲かせます。
立ち性の木はとても花つきが良いです。
朝倉(あさくら)
カンツバキ系の園芸品種で、白色の花びらの外側は薄い紅色になっています。
中輪で、八重~獅子咲きの花が10~11月に咲きます。
獅子頭(ししがしら)
カンツバキ系の園芸品種で、多くの山茶花の元となっています。
濃いピンク色の花びらで、八重に花が咲きます。
富士の峰(ふじのみね)
カンツバキ系の園芸品種で、花びらは白色です。
中輪の千重咲きの花を11~1月に咲かせます。
白い花を咲かせる山茶花で最も古い品種です。
鎌倉絞(かまくらしぼり)
ハルサザンカ系の園芸品種で、花びらは赤地に白い斑点の入った小輪で一重の花が咲きます。
笑顔(えがお)
ハルサザンカ系の園芸品種で、花びらは濃ピンク色で白い斑点が入るものもあります。
大輪の八重咲きの花を11~3月に咲かせます。
福岡県久留米地方から広がりました。
山茶花の種類についてまとめ
山茶花の種類について紹介してきました。
山茶花は3つに種類が分かれ、300を越える品種があります。
山茶花はどれも華やかで美しいですね。
とても良い匂いのする山茶花は美容効果もあります。
寒い季節に元気いっぱいに咲く山茶花から、素敵なパワーをもらいましょう。
(ライター 雲呑)