マリーゴールドはよく聞く花の名前です。

ではアフリカンマリーゴールドはいかがでしょう?

今回はアフリカンマリーゴールドについて詳しくお話します。

アフリカンマリーゴールドの特徴

アフリカンマリーゴールドはキク科タゲテス属に分類される原産地がメキシコの植物。

スペイン人によってメキシコから持ち帰られたものが北アフリカで野生化しました。

 

和名は千寿菊、別名は万寿菊といい、それらは花持ちが長いことから付けられたと言われています。

 

葉は羽状複葉で互い違いに生え、小葉の形は披針形で縁に黒店が並んで臭気があります。

実は熟しても裂開せず、毛が密生します。

アフリカンマリーゴールドの花

花の時期は6~11月で、茎先に花径が5~10㎝くらいある大きなボール状の花を1輪ずつつけ、花の色は黄色かオレンジ色です。

 

花の型は色々あり、菊咲き、クラウン咲き、カーネーション咲き、フリルス咲きに分けられます。

アフリカンマリーゴールドの種類

アフリカンマリーゴールドと同じ属の植物にはフレンチ・マリーゴールド、メキシカン・マリーゴールドなどがあります。

フレンチマリーゴールドはフランス王室の庭で育てられた後にヨーロッパ各地に広がったことから名前がついたとい割れています。

アフリカンマリーゴールドよりも草丈が低く、生長も遅めで小ぶりな花をつけるのが特徴です。

 

フレンチマリーゴールドの品種のひとつ、デュランゴは花径6~7㎝で、豪華なアネモネ咲きの花をつけます。黄色やオレンジ、ゴールド、赤、ミックス、フレームなどバリエーションも豊かです。

 

ボーイは花径が4~5㎝で、オレンジやミックス、黄色などの混合で花が咲きます。

 

メキシカンマリーゴールドは小型な花と短い草丈が特徴で、一重咲きの品種が多く、夏の暑さが苦手です。

 

レモンジェムという品種は一重咲きで花径が2㎝程の小さな花が株全体を覆い、オレンジジェムはレモンジェムと同じ系統に当たり、オレンジの小さな花をたくさんつけます。

アフリカンマリーゴールドの栽培

春蒔きの1年草で、発芽温度は20℃程が最も良いですが、10℃以上あれば発芽します。

 

季節的には3~5月頃。

播種時の覆土は薄くすると発芽が上手くいきます。

 

土質は特に選びませんが、日当たりと水はけの良い場所を好みます。

増殖させるのは実生だけでなく、さし芽でも簡単に出来ます。

アフリカンマリーゴールドの利用

アフリカンマリーゴールドはサツマイモネコブセンチュウやジャコウネコブセンチュウ、アレナリアネコブセンチュウ、キタネグサレセンチュウに対して効果があると言われています。

 

アフリカンマリーゴールドを品種改良したアフリカントールという植物はセンチュウ駆除用の品種です。

 

アフリカントールの根や葉にはアルファテルチエニルが含まれていて、これが活性化すると酵素ラジカルという物質を発生し、これがセンチュウを殺すと考えられています。

 

葉や茎をポプリにして防虫剤の代わりにすることもできたり、花に含まれるカロテノイドは天然着色料として利用されたり、最近は抗酸化作用があり、健康食品としても良く知られています。

 

特に濃いオレンジ色の花を咲かせる品種では熟したトマト果実の20倍のカロテノイドを含んでいることから、カロテノイドを採ることを目的して商業的に栽培されています。

 

また一般的には花の香りや根の周りに棲む菌の効果で一部の害虫を追い払う虫除けの効果もあると言われ、コンパニオンプランツとして植えられることもあるようです。

アフリカンマリーゴールドの花言葉

マリーゴールド全般の花言葉は「嫉妬」「絶望」「別れの悲しみ」等ネガティブな意味合いを持つものと「勇者」「信頼」「友情」などポジティブな意味合いを持つ両方が含まれます。

プレゼントするには少し難しい花かもしれません。

(ライター ナオ)