太陽を思わせるような色のコスモス。

コスモスのイメージとはちょっと離れていますが、こんなコスモスもまた魅力的です。

キバナコスモスの特徴

キバナコスモスはキク科コスモス属の多年草、または1年草です。

日本では広く園芸種の一つとして栽培されていて、一部が野生化しています。

原産はメキシコで標高1600m以下の地域に自生しています。

18世紀末にスペインのマドリード植物園に送られ、ヨーロッパを経由した後、日本に大正の初めころ輸入されました。

 

高さは30~100㎝ほどで、概ね60㎝前後に生長しますが、鉢植えやプランター向けの20㎝程度にとどまる矮性種も販売されています。

オオハルシャギクに似ていますが、葉が広くて切れ込みが入るのが特徴で、花の時期もオオハルギャギクよりも早く咲き、繁殖力も旺盛です。

花の時期は比較的長く、6~11月。

 

直径3~5㎝ほどの黄色やオレンジ色の花を咲かせます。

改良種としては濃い赤色の品種も作られ、花は一重咲きと八重咲きに分かれます。

 

たくさんの花を一斉に咲かせた様子はとても見ごたえがあり、特に涼しくなってきた時期などは周囲の中でより一層鮮やかさを増して綺麗です。

病害虫による大きな被害を受けることは少なく、初夏から夏にかけて新芽の付近にアブラムシが多少つく程度です。

 

痩せた土地でも適度の水を与えれば問題なく生長し、頑丈で育てやすい植物と言えますが、日陰では栽培に向かず、十分な日照がない環境では葉の形が崩れることもあります。

成長に伴って分岐する特性があり、咲き終えた花柄を摘み取ったり、切り戻しなどを行うとより長く花を楽しむことが出来ます。

キバナコスモスの種類

キバナコスモスの種類はロード系、サンライズ、ディアボロ、マンダリン、サンセットなどに分けることが出来ます。

種蒔きから開花までが早いものは50日ほどで開花しますが、遅いものでは70日かかかるものもあります。

草丈や、色、花びらの様子などで好みの種類を選ぶのも楽しいでしょう。

キバナコスモスの栽培

キバナコスモスの種蒔きは4~8月に行います。

直植えせずに、コンテナやポットに種を蒔き、5月を過ぎたころに植え付けするのがオススメです。

 

9月頃まで植え付けできて、花を楽しむことが出来ますが、夏に種を蒔くときは涼しい場所を選んで巻くようにすると良いかもしれません。

株と株の間は20㎝間隔程開けると良いでしょう。

 

日当たりと水はけが良い、痩せ気味の土壌で良く育ちます。

暑さに強く、丈夫で、気温の高い春~秋までは特に季節を選ばずに扱うことが出来ます。

 

草丈の高くなる品種と低くなる品種があり、コンテナや鉢に植える場合は草丈の低いものを選んで植えるると良いでしょう。

花壇に植える場合には群植がオススメです。また、赤系のコスモスなどと混色すると明るい印象を一層強くし見栄えがします。

 

乾燥には比較的強いですが、土の表面が乾いた時にはたっぷりの水を与えると良く、肥料などは必要ありません。

あまり花つきや生長が良くないと感じる時には様子を見ながら、月1回を目安に液体肥料を与えます。

風通しが悪くなるとハダニが発生しますが、それ以外は殆ど病気や害虫の心配はありません。

キバナコスモスの花言葉

キバナコスモスの花言葉は「野生美」、「野生的な美しさ」です。

コスモスの花は色によって花言葉も違うと言われ、白色のコスモスは「美麗」「優美」、ピンク色のコスモスは「乙女の純潔」、チョコレートコスモスは「恋の終わり」などがあります。

 

もともと野生的な要素をたっぷりと持つコスモスの中で、キバナコスモスの花言葉はコスモスを象徴するかのような力強いイメージを与えてくれる花言葉です。

(ライター ナオ)