「南国」と言われてまず一番に思い浮かべる花と言えば、「ハイビスカス」ですね。
日本でも沖縄に咲いているというイメージが強いですが、沖縄以外の地域でも育てることはできるのでしょうか?
今回はそんなハイビスカスの生態や花の咲く季節、栽培方法などについてまとめていきたいと思います。
ハイビスカスの生態
ハイビスカスはアオイ目アオイ科フヨウ属に属する植物の総称です。
しかし日本ではその中でも特に熱帯・亜熱帯に分布しているものを「ハイビスカス」と称しており、最も代表的な種は「ブッソウゲ」。
ブッソウゲは沖縄ではそこら辺の道端に普通に咲いているそうです。
なんだか「ハイビスカス」と「ブッソウゲ」では、名前だけ聞くと全く違う花のような印象を受けますね。
ブッソウゲを漢字で書くと「仏桑花」または「仏桑華」。
漢字で書くと余計にイメージが違いますね…。
元々中国ではハイビスカスの事を「扶桑(ふそう)」と呼んでおり、それが日本に入ってきた際に後ろに「花(華)」を付けて「扶桑花」となりました。
そして仏前に供える花であったことから、「仏」の字を当てて「仏桑華」となったと言われています。
ハイビスカスが仏前に供えられている光景を想像したら、なんだかちょっとシュールな感じがしますね。
「南国の花」というイメージの強いハイビスカスですが、じつは在来種は寒さにも強く、5度ほどの気温があれば十分に越冬をすることができます。
逆に以外にも暑さには弱く、30度を超える高温が続くと株が弱ってしまうこともあるそうです。
なので暑い夏にはあまり咲かず、少し気温の低い春や秋のほうがよく花を咲かせるんですよ。
最もよく咲くのは9~10月頃。
花は咲いたその日にしぼんでしまうので少し残念ですが…肥料・水・日光が十分確保できている場合には、開花期間中は毎日新しい花が咲き続けます。
開花時期なのにあまり花が咲かない場合は、何かしら環境が整っていないということですので、水は切れていないか?肥料はやったか?というのを確認してみましょう。
ハイビスカスの栽培について
ハイビスカスは南国限定でしか育たない花と言うわけではありません。
園芸店などでもよく売られていますよ。
基本的には丈夫で素人でも育てやすい花ですが、いくつか気を付けなければならないポイントはあります。
置き場所
日光を好むので、日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、夏の間は高温が続くと弱ってしまうので、そういった場合には日陰に移動させたほうが良いです。
なるべく風通しの良い場所を選びましょう。
そして冬の間は、できるなら10度以上の温度を保てる室内などでの管理が無難。
いくら寒さに強いとは言っても、得意なわけではありませんからね。
こういった日当たりや温度の管理がしやすいように、地植えではなく鉢植えでの栽培をおすすめします。
水やり
1年を通して、たっぷりと水をやります。
土の表面が乾いたら水やり、というのを目安にすると良いでしょう。
水切れを起こすと花のつぼみがポロっと落ちてしまうので、気を付けてください。
植え替え
ハイビスカスは成長が早いので、根詰まりを起こさないように適度に植え替えをしてあげる必要があります。
主に5~10月の間が生育期間となりますので、植え替えをするならば5~6月頃がおすすめです。
それ以外の時期でも、「鉢底の穴から根がはみ出している」「水が浸透しない」「水持ちが悪い」などの症状があった場合は、植え替えを検討しましょう。
ハイビスカスについてのまとめ
ハイビスカスは、見ているだけで元気をもらえる花です。
その生き生きとした姿に魅了されて、ハイビスカスの栽培にはまる人も多いそうですよ。
もし興味がある人は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
(ライター もんぷち)