デグーという動物をご存じだろうか?
動物好きの方ならもちろん、知っているかもしれませんが、あまり興味のない人にとってはちょっと聞きなれない名前かもしれません。
近年日本でもペットとして人気が出ているデグーの知能についてお話します。
デグーの特徴
デグーはデグー科に属する齧歯類です。
原産はチリの山岳地帯で、体長は尻尾なしで12~20㎝、体重は350gほど。
歯はまるでヤニがついているように黄色く、毛色はアグーチ色やブルーなど。
ペット用に品種改良されたものではホワイトやブラック、サンド、パッチドなどがいます。
野生下では山脈に暮らしているので、脚力があります。
齧歯類の中では耳も良く、視力も高く、敵を認識するのにも聴覚や視覚を使います。
体を綺麗にするために定期的に砂浴びをするので、糞尿の臭いや体臭はほとんどしません。
食性は草食性で過酷な環境で暮らしているので、粗食。
チモシーなどの牧草と水だけで一生を過ごします。
巣で眠る時には体をどんどん重ねあって団子状になる習性もあります。
デグーの知能
齧歯類や哺乳類の中ではとても知能が高く、社会的に行動し、気の合う仲間とは寄り付いて離れない習性もあります。
いくつかの声を鳴き分け、警戒音や親しみの声、抗議の声など仲間と常にコミュニケーションをとり、鳴き声意外にも鬼ごっこや毛づくろい等もします。
飼育すると名前を憶えて飼い主の所に来たり、自分のゲージの場所や食べ物の場所を把握するとも言われています。もちろん、飼い主の顔をも覚えます!
戸棚におやつがあることを学習すると、戸棚の開き方も覚えたりするのだそう。
しかも、ロックさえも外し方を覚えて、器用に外す個体もいるのだとか。
これだけの知能の持ち主ですから、脱走なども度々で、飼い主とデグーの知恵比べになることもあるようです。
ペットとしてのデグー
ヨーロッパではペットとしてとても人気のある種類で、近年は日本でもとても人気が高くなっています。
好奇心がとても旺盛で、同じサイズのハムスターやリスとは比べ物にならないほど人に良く懐きます。
人にマッサージされたり、安心するとそのまま眠ったりする反面、逆に嫌な記憶があるとその対象には慣れないなど、学習能力も高いのが人気の秘密のひとつ。
触る時に上から鷲掴みにしたり、尻尾を掴んだりすると天敵の猛禽類に捕食されるような状態になり、激しく暴れます。
下からそうっと包み込むように巣で眠る時には体をどんどん重ねあって団子状になる習性もあります。
持ってあげるのがベスト。
尻尾を掴むと尻尾の皮がむけてしまうこともあります。
老化以外の理由ではめったに怪我をしないが、相性の悪い相手と多頭飼いすると喧嘩をすることもあるので、注意しなければなりません。
ハムスターやマウスと同じ齧歯類でも、飼育のゲージは背の高いものを用意した方が良いようです。
砂浴びをするための容器や給水器を用意し、10~35℃の温度で飼育するのがベスト!
動性で2~4匹を飼うのが最も飼いやすく、オス同士だと喧嘩の確率が高くなります。
餌はチモシーやアルファルファと水。
デグーフードでは栄養過多になりすぎる可能性があります。
寿命は8~10年なので、たっぷりと飼育を楽しめます。
デグーの生態と知能にかんするまとめ
デグーはデグー科に属する齧歯類
原産はチリの山岳地帯で、体長は尻尾なしで12~20㎝、体重は350g。
ペット用に品種改良され、ヨーロッパを中心に飼育されている。
近年日本でもペットとして人気がでてきた。
知能が高く、学習能力があるので飼い主とのコミュニケーションがとりやすい。
相性の良い同性同士の飼育がオススメ。
寿命は8~10年程。
(ライター ナオ)