ネズミの天敵と言えばネコ。
しかしネコ以外にも天敵がたくさんいます。
というか、ほぼ天敵だらけです。
そこで今回は、ネズミの生態や具体的な天敵などについてまとめていきたいと思います。
ネズミの生態
ネズミは世界で2000種近くいる齧歯類の仲間で、その数は全哺乳類の40%にも上ります。
世界中のあらゆる場所に生息しており、「ネズミを知らない、見たことがない」と言う人はまずいないのではないでしょうか。
日本に生息しているのは24種類で、このうち良く見かけるのは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。
このように多くの種類が存在しますが、そのうちほとんどの種が良く似通った外見をしています。
耳は丸く、鼻先は尖り、しっぽが長い。
そして齧歯類の特徴として、「歯が一生伸び続ける」と言うものがあります。
ネズミも例外ではなく、常に硬いものを齧って歯を削らないと、いずれは伸びすぎた前歯が口を塞ぎ、何も食べられなくなってしまうのです。
大昔から穀物を荒らす害獣とされており、世界各地で忌み嫌われてきました。
「ネズミ算式」という言葉もあるように、繁殖力がとても高く駆除が追い付かないのも嫌われるポイントです。
わずか数週間で性成熟し、一度にたくさんの子を産みます。
その子供たちもまたすぐに繁殖を始めるので、そりゃ恐ろしい数になりますよね…。
基本的に食性は雑食で、木の実、穀物、果実、花、昆虫など様々な物を餌としています。
人間の食べ物も例外ではありません。
ただ、一般的によくイメージされる「チーズが好き」と言うのは実は間違いで、むしろあまりチーズが好きではないそうです。
なぜそんな誤解が生まれたのかと言うと、発酵の過程ででこぼことした穴が開くチーズを、ネズミが齧ったと勘違いしたという説が一つ。
そして、実際にネズミが巣作りのためにチーズを齧ったのを、チーズが好きだから食べたと勘違いしたという説です。
もう長年の刷り込みで「チーズが大好き」というイメージが固まっていたので、これは意外な事実ですね。
天敵は?ネコを飼うとネズミがいなくなる?
ネズミの天敵はネコを筆頭に、キツネ、イタチ、タヌキなどの肉食・雑食哺乳類です。
他にも、フクロウなどの大型猛禽類やカラスなどの鳥類、ヘビなどが挙げられます。
もちろん、人間も大の天敵だと言えるでしょう。
人間にとっては食べ物を荒らすだけではなく、病原菌を媒介する厄介な存在ですので、まずは家の中に入らせない、近寄らせないようにすることが重要です。
そのためには、天敵であるネコを飼うのはとても効果的。
「でも、病原菌を持っているネズミを飼いネコが食べても大丈夫なの?」という疑問の声もありますが…。
実際のところ、最近の飼いネコはたくさん餌を貰えるので、ネズミを捕まえて食べるということはほとんどありません。
捕まえたとしても、餌としてではなく遊び半分で捕まえてみるというケースが多く、捕まえた後はその辺に放置…なんてこともよくあります。
(我が家でも昔、捕まえられたネズミの死骸が家具の裏から出てきたことがありました…。)
しかし、ネコの鳴き声や気配があるだけで、危険を察知して家から出て行ってくれるのです。
直接駆除をしたりするのはちょっと気が引ける、と言う人には、ネコを飼うことをおすすめします。
ネズミについてのまとめ
ネコが天敵となるのは周知の事実ですが、じつは「ハムスター」もネズミ対策に効果が期待できるのを知っていましたか?
お互いに縄張り意識が強いので、ハムスターの縄張りには近づこうとしないらしいのです。
ネズミに困っているという人は、ヘビやフクロウなどでもいいので何か天敵となるペットを飼ってみてはいかがでしょう。
(ライター もんぷち)