ウロコインコという名前から、つい全身を鱗で覆われた鳥を想像してしまいます。

ウロコインコはそこまで珍妙なインコではありませんが、インコの中では知名度は低い方かも知れません。

そんなウロコインコはどんな鳥で、どれくらい生きるのでしょうか。

ウロコインコについて

ウロコインコの名前の由来は、胸のあたりの羽の模様がウロコのように見えるからだそうです。

生息地は南米の熱帯雨林地方です。

 

ペットの世界ではオウム目インコ科ウロコメキシコインコのインコをウロコインコ、と呼ぶようです。

ホオミドリアカオウロコインコ、ワキコガネイロウロコインコ、アオシンジュウウロコインコ、バライロビタイウロコインコなどいくつかの種がいます。

 

果実や木の実を食べているようです。体長は25cm前後、体重は60~80g程。

懐くとコロコロ転がったりします。

 

見た目の特徴として、目がぎょろっとしていますね。

白い部分が大きめです。

 

体色はやや地味なものが多いのですが、ペットとして人気がある事から様々なカラーバリエーションがあります。

カラフルなものが人気だそうですよ。

 

本来のウロコインコはグリーンを基調とした、シックな色合いのインコです。

一番よく見かけるのはホオミドリアカオウカインコという種かも知れません。

比較的穏やかで頭も良いインコだそうですが、噛む力が非常に強く、どちらかというとお喋りは不得手であるようです。

ウロコインコの特色

インコの宿命として、鳴き声が響くことがあります。

ウロコインコは頻繁に鳴くインコではなく体も小さいのですが、鳴き声はギョエッだとかビェッだとか小型犬のような感じでもあります。

 

熱帯雨林ならまだしも、ペットとして飼う事を考えるとちょっと微妙かも知れませんね。

個体差はあれど人に懐くことも多く、インコとしては小型であることからペットとしての人気は高いようですが、ウロコインコには、甘えん坊が高じて嫉妬深い一面があるようです。

 

飼育するなら、他の鳥類などとは一緒に飼わない方が良いかも知れません。

しかしそういう性格が、ツボにはまるという人も中にはいるのかも知れませんね。

ウロコインコの寿命

野生下では15年程だそうです。

飼育されている場合は、もっと長生きする場合もあるそうです。

鱗文様

日本の伝統模様のひとつに鱗文様があります。

二等辺三角形がモチーフとなっている連続模様です。

 

様々ないわれがありますが、三角形は魔物や病を表し、能や歌舞伎などの舞台において三角形は、ヘビや鬼、龍などを表す事が多くあります。

鱗はヘビの事であり、嫉妬に狂った鬼女と化したものの装束に使われる象徴的な文様でもあります。

 

鱗文様のもととなったものは鋸歯文(きょしもん)という、歯のかみ合わせの様な文様だともいわれます。

当時は呪術的な意味合いを持つものとされ、縄文時代にはすでに使われていたとか、中国から伝わったとか色々な説があるようです。

 

現代ではヘビなどが脱皮して成長していく事から、魔除けや厄除けなどを表す縁起のよい模様になっています。

相反する意味があるような不思議な文様ですね。

 

少し似ている連続模様に、青海波(せいがいは)というものもあります。

こちらはササン朝ペルシアが発祥の地だそうで、シルクロード経由で中国から伝えられたようです。

 

無限に広がる海のように未来が開けますようにという縁起の良い文様だそうです。

青海波は和装によく使われますが、ペルシアが発祥と聞くと少し不思議な気がします。

日本のテキスタイルもデザインや色遣い次第でモダンな印象になりますね。

ウロコインコについて

ヒトが鳥類をペットや鑑賞用として飼育を始めた歴史は古く、紀元前6000年ともいわれます。

記録によると最初は古代ギリシアだそうで、飼われていたのはニワトリだったようです。

 

インコがペットとされるようになったのは、だいたい16世紀以降だといわれています。

お金持ちの間でインコを飼う事が流行になったようです。

人間と鳥類の歴史もまた、長く深いものであるようです。

(ライター:おもち)