いまや外来種として日本の河川にも生息し、危険生物の代表格となっているワニガメですが、その怪獣のような姿からペットとして根強い人気を誇っています。

今回は、そんなワニガメの飼育方法を生態とともにみなさんにご紹介していきます。

ワニガメの生態

ワニガメはカメ目カミツキガメ科に属します。

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全長120cm、体重100kgを超える大型のカメで、アメリカ合衆国の固有種でもあります。

 

完全な水棲であるため、陸に上がることはほとんどありません。

野生下では水中でじっと待ち伏せして、魚類や甲殻類、水棲の両生類などを捕食します。

ワニガメと人間との関わり

ワニガメはごつごつと突起した甲羅と大きな口、怪獣のようでありながらも不思議な愛嬌のある外見から、ペットとして高い人気を誇っています。

飼育下において全長1メートルに達する個体は非常に稀ですが、それでもかなりの巨体を誇るワニガメを終生飼育できる飼育者はほとんどいません。

 

ペットとして流通したワニガメの多くは河川に放たれ、周囲の生態系を破壊しています。

日本国内においても目撃例は絶えず、その結果2000年には特定動物に指定されました。

いまだ国内には定着していないとのことですが、卵やベビーサイズのワニガメも確認されるようになった今では、ワニガメが定着するのも時間の問題といえるでしょう。

ワニガメを飼育するための準備

ワニガメを飼育するためにまず必要となるものが、地方自治体からの許可です。

前述したように、ワニガメは2000年に特定動物に指定されたため、自治体の許可なく飼育すると6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

 

許可条件は自治体によって若干異なることがありますので、飼育の際にはお住いの自治体にお問い合わせください。

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飼育容器には、アクリル水槽か強化プラスチック容器を用います。

 

小さなうちから大きなケージで飼育をすると餌を捕まえられずに消耗してしまいますので、ワニガメの成長にあわせて飼育容器の大きさを適宜サイズアップしていくと良いでしょう。

 

最終的にはプール並みの設備が必要となりますので、相応の覚悟と資金が必要です。

また、ワニガメに限らず、カメの仲間は水をすぐに汚します。

強力な濾過設備を用意するか、小まめに水替えをしてください。

ワニガメの保温について

ワニガメの飼育に適した水温は25~27℃前後といわれています。

ワニガメはその強力な顎で水中ヒーターを噛み砕いてしまうことがあります。

 

そうした場合、ヒーターが破損するだけでなくワニガメが感電死する恐れがあるため、水中ヒーターは用いずに部屋ごとエアコンで温度管理をすると良いでしょう。

冬眠をさせる際にも、0℃を下回る低温は厳禁です。

 

冬の寒さが厳しい地域にお住まいの方は、廊下や玄関など室内の温度の変化が少ない場所で冬眠させてください。

冬眠中も水が汚れたら適宜水替えを行います。

ワニガメを飼育する際の餌は?

ワニガメは肉食性の強い雑食性です。

体の大きさにあわせて、魚や甲殻類、貝類やマウスなどを与えてください。

 

ワニガメは人工飼料にも餌付く個体が多いため、市販のカメの餌も与えると良いでしょう。

単食では栄養が偏ってしまい、健康に支障をきたす恐れがありますので、様々なものをバランスよく与えることが大切です。

 

また、ワニガメを飼育する際に起こりやすいトラブルが、餌のやりすぎによる大量不良です。

大食漢のイメージの強いワニガメですが、待ち伏せ型のワニガメが野生下で餌にありつける機会はそう多くありません。

 

給餌は週に1回の頻度で、食べ残さない程度の量を与えてください。

ワニガメの寿命は一説によると150年以上になるともいわれ、正しく飼育すれば人間の寿命を大きく上回ります。

 

ワニガメの飼育に挑む際には、次の世代に継承していく可能性も念頭に置いて、慎重に判断してください。

正しく飼育することができれば、ワニガメはあなたの良き伴侶となるかもしれません。

(ライター 國谷正明)

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