ユニークな形をしたタツノオトシゴ。ユニークなのは形だけでなく、名前においても。

名前の由来や面白い生態について詳しくお話します。

タツノオトシゴ

タツノオトシゴはトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚です。

スポンサーリンク

ウシウマやカイバ、ウマノコなどとも呼ばれています。

熱帯から温帯地域の浅瀬に生息している海水魚で、一部の汽水域にも侵入することもあるようです。

体表の色や突起などは種類間や個体で変異があり、ウロコが変化した環状の硬い甲羅に覆われていて、凸凹があります。

 

口は小さい管状のくちばしが前方に突き出していて、尾を海藻などに巻き付けて固定しますが種類によっては流れる藻に付いて浮遊するものもいるのだとか。

直立で頭部が前に向いていて、よく見ると丁度首が曲がっているあたりに鰓孔と胸ヒレがあります。

 

食性は魚類や小魚、甲殻類で小型のプランクトンや腐ったものや死骸なども食べます。

普段の動きはゆったりとしていて、魚の中ではとても速いとは言えない動きですが、捕食の際には獲物までゆっくりと口を近づけ、瞬間的にエサを吸い込むという素早い動きをします。

穏やかな印象のあるタツノオトシゴですが、攻撃的な面も持っており、大きめの甲殻類も口に入るものは無理矢理にでも捕食し、吸い込む時の音はかなりな大きさなのだとか。

タツノオトシゴの子育ては有名で、繁殖は春から秋にかけて行われます。

 

メスがオスのお腹付近にある育児嚢と呼ばれるところに産卵管を突き刺し、一回で5~9個の卵を産み付け、休憩を入れながら2時間の時間をかけてゆっくりと50個ほどの卵を産みます。その後、育児嚢内で受精され、子育てはオスが行います。

スポンサーリンク

 

大型のオオウミウマと呼ばれる種類は600ほどの卵を産むと言われています。

オスは2~3週間ほど抱卵し、孵化後も仔魚は育児嚢で過ごします。

産卵するときはオスは海藻などに体を固定して、体を震わせるようにして産みます。

タツノオトシゴの名前の由来

魚とは言い難い風貌のタツノオトシゴ。竜やウマの外見に通じるところから名前が付いたと言われています。

まるで竜が落としていった子供のようなところから「竜の落し子」になったのです。

 

日本では馬に似ていることからウミウマやウマノカオと呼ぶところもあるようです。

最初にタツノオトシゴという名前を付けたのは日本の魚類分類学の創始者でもある田中茂穂博士と言われていますが、彼の有名な書物の中ではタツノオトシゴは「何れの地で言ひ初めたかはわからない」という記述があるのだとか。

タツノオトシゴの種類

タツノオトシゴは50種類ほどいると言われています。

しかし、個体ごとの変異が激しいことと、外見が似ていることから種類を区別するのは難しいと言われています。

 

日本近海では8種類がいると言われていて、タツノオトシゴのほかにハナタツ、サンゴタツ、オオウシウマ、イバラタツ、タカクラタツ、クロウシウマと和名の付いていない1種類です。

タツノオトシゴと人間の関係

タツノオトシゴは一般的には食用にはならないことになっていますが、まるごと唐揚げにしたりして、食べることもあるようです。

 

また、縁起のよい生き物としてお守りなどにされることも多く、一度に1000を超える卵を産む種類がいることにあやかり、子宝に恵まれたり、幸福になったり、タツノオトシゴのオスとメスが向き合っている姿がハートの形に見えることから、恋愛成就や夫婦円満のお守りにもなっています。

 

水族館などではタツノオトシゴの展示を行っているところもあります。

サンシャイン水族館や長崎ペンギン水族館等に行けば、いつでもタツノオトシゴに会えますよ。

(ライター ナオ)

スポンサーリンク