イソギンチャクは海に生きる生物ですが、比較的人の立ち入りやすい場所で生息していることが多いのでそれほど珍しい生き物という認識はないと思います。

しかし魚ほど一般的に食事に出されるわけでもなく、意外と知られていない性質も多いです。

 

例えばイソギンチャクはほとんど一か所にとどまって暮らしているようにも見えます。

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実は移動をすることも可能です。しかし海流にも負けないほどびっちりと接着している体をどのようにして動かしているのでしょうか。

その他色んな特徴と併せて紹介していきます。

イソギンチャクの生態

イソギンチャクは刺胞動物という分類をすることができます。

これは刺胞という毒針を持ったある特定の細胞を体に含んでいる動物を指します。その多くがクラゲやサンゴのような海洋生物であると言えば刺胞動物がどういったものかある程度イメージができると思います。

イソギンチャクにも様々な種類がおり、その形態にも違いがありますが一般的には口盤の周りに触手が並んでいるものが多いです。

この触手に刺胞があり毒針が打ち出されるようになっています。

 

これは攻撃を受けたときの防御として使用することや捕食する際に使います。

小さな魚であればこの毒で麻痺し動けなくなるので、その後口まで運び丸呑みにして食べます。

 

基本的にイソギンチャクの持つ毒性は人間にとって強いものではなく危険は少ないですが、日本に生息する種でも一部スナイソギンチャクやハタゴイソギンチャク、ウンバチイソギンチャクなどは毒が強く注意が必要です。

どのように移動するか

イソギンチャクの体の構造は、口周りの上部に触手及び毒針を持っています。

一方下部には足盤とよばれる器官があり、ここが岩などに吸着する役割を果たしています。

 

この足盤はただ吸着するだけではありません。

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この部分は筋肉質にできており器用に操作することでゆっくりと這うように移動することができるのです。

 

足盤はしっかりと足の役割をしています。

ほとんどの種は移動しているのがわからないほど遅いスピードですが、比較的素早く移動できるものも存在します。

 

触手を羽ばたかせ遊泳するものや、体全体を屈伸させジャンプするように移動するイソギンチャクまでいます。

しかしイソギンチャクの注目すべき移動方法にはこのほか別の生物を利用したやり方もあります。

共生による移動

自然界に生きる動物たちは人間のようなコミュニケーションを取ることはできませんが、連れ添って生きることで互いの利益を生み出すことを本能的に理解していることがあります。

 

これを共生と言い、イソギンチャクは様々な生物を共生していることが分かっています。

よく見られるのはクマノミという小型の魚との共生です。

クマノミはイソギンチャクに対する毒の耐性を持っているため触手に触れても問題ありません。

 

ヤドカリやカニなどにイソギンチャクが密着し共生することもあります。

この場合はヤドカリなどと共に移動することになるので自分自身で動くより簡単に早く移動ができます。

お互いに会話ができるわけではありませんが、ヤドカリはイソギンチャクを見つけると自身に乗せるよう刺激をします。

 

イソギンチャクもこれを受けて岩からヤドカリの殻へと移動を始めます。

言葉はなくてもお互いの意図を理解しているのです。

季節の変化にも強い

海中では陸上よりも温度変化は基本的に小さいです。

しかし陸に近づき浅瀬になるほど季節による温度変化は大きくなりますが、こうした領域で生きてきたイソギンチャクは環境の変化に強く夏や冬でも生きることができます。

イソギンチャクは自力で移動するほか別の生物の助けを受け移動することもある

 

ヤドカリの上に乗った場合には陸に上がってくることもあります。

その場所が気に入れば自力で移動し降りることもあるでしょう。

実際イソギンチャクを飼育してみるとよく移動をしていることに気づくこともできるでしょう。

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