皆さんはタニシの種類についていくつ知っていますか?

タニシはぱっと見た感じ外見がそっくりなものが多いので見分けるのが難しいですが

 

国内で食用とされているものだけでも4種類ものタニシが存在するんですよ。

今回はそんなタニシの生態や特徴や種類について紹介していきたいと思います!

タニシってどんな生き物?~生態と特徴について~

今回は種類別にタニシの生態や特徴を少し紹介していきたいと思います。

【マルタニシ】

マルタニシは名前の通り丸みがある形をしています。

生息地は、北海道以南・沖縄などに生息していて、田や流れの無い水路やため池で生活しています。

 

体長は60mm程で、殻が薄くもろい作りになっています。

殻の表面をよく観察すると小さい穴がいくつか並んで開いており、殻口の部分は黒く縁取られています。

触角が長く発達しているのが特徴で、春ごろに入ると繁殖活動を始めます。

メスは育児嚢を持っていて、卵胎生で6月~7月頃になると子貝を産みます。

【ナガタニシ】

螺塔が細く長い形をしているタニシです。

生息地は、琵琶湖固有種で水深10m前後に多く、水深30mくらいまで生息しています。

 

体長は55mm程の大きさで、殻の側面はあまり膨らんでおらず平たく階段状になっていて、縫合下の肩は少し角張っていて張りだしているのが特徴です。

各螺層には2本~3本の弱い螺条があるのも特徴です。

春ごろになると繁殖活動をはじめ、夏ごろに子貝を産みます。

【ヒメタニシ】

ヒメタニシは上記に紹介したマルタニシよりも大型の貝になります。

生息地は、本州から九州の各地・沖縄・台湾から中国大陸まで広く分布しています。

体長は35mm程あり、螺層は6層あります。

 

各層は多少の膨らみがあり、縫合ははっきりとしているように見えるが深くはありません。

殻の表面は緑褐色で光沢感のあるものから、螺旋状の螺助が出ていて角ばっているものと、殻皮毛が生えているものなど個体によって様々です。

今回は三種類のタニシを紹介しましたが、いずれも個体数が激減していて、既に長い間姿を現していないタニシも存在するようです。

その原因としましては、農薬や水路の整備などで生活環境が破壊されている事が大きな理由とされています。

タニシが食べられる季節~タニシの雑学~

タニシが市場などで出回る旬の季節は4月~5月頃です。

タニシには亜鉛やビタミンB2,B1などの沢山の栄養が含まれていて、昔から大事な栄養源として重宝されてきた食べ物なんだそうです。

 

タニシを食べる事によって、細胞分裂や新陳代謝の改善・タンパク質の合成・抗酸化・アルコール分解・免疫活性化・育毛・美容効果・内臓機能を正常に保つ働きなどなど、様々な効果が得られるんですよ!

 

食べ方は、タニシの佃煮やタニシをお味噌で炒めて食べると美味しいみたいです。

しかし先ほども書いたようにタニシの数が激減しているので、昔に比べると入手が困難になってきているようです。

 

こんな素晴らしい効能が得られる食べ物が絶滅してしまうのは残念ですね…。

またタニシが安心して暮らせるように生活環境を整えてあげられるよう心掛けていかなければいけませんね。

タニシについてのまとめ

今回はタニシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

最近ではタニシを食べる方も少なくなってきているので、タニシについてよく知らなかった方も多いのでは無いでしょうか?

 

タニシはどの種類もよく似ているのでどれも同じように見えますが、種類ごとによく調べるとそれぞれの特長があって生態も違う所もあるので調べていると面白いですよ!

もっとタニシについて詳しく知りたいという方は、図鑑や写真・動画などの資料を参考に調べてみて下さいね。

ライターMISAKI