インパクトのある海の中の生き物、イソギンチャク。

このイソギンチャクって食べられるって知っていましたか?

イソギンチャクの特徴

イソギンチャクは刺胞動物門花虫鋼六放産後亜鋼イソギンチャク目に属する動物の総称です。

柔らかい無脊椎動物で口の周りにある毒のある触手を持ちます。

岩の上などに定着して生活する動物で体は基本的には円筒形で上の面を口盤とよび、その中央には口があり、口盤の周辺には多数の触手が並んでいます。

触手は普通、円錐形だが先端部が膨らんだものや多数の房状の突起を持つものもいます。

 

イソギンチャクの移動速度は時速数㎝程あり、これはイソギンチャクの足盤が筋肉質に富んでいることから可能になっています。

通常は雌雄同体で体外受精を行い、受精卵は負かすると楕円形で繊毛を持ったプラヌラ幼生となり、これが定着して成長して生態になります。

 

中にはプラヌラ幼生を親の体内で育てるものもあり、無性生殖を行うものも多く、分裂や出芽をするものが知られています。

触手はイソギンチャクで最も特徴的な部分ですが、普通触手は口盤の周辺に沿って並んでおり、放射状に広がっています。

 

触手には刺胞と呼ばれる小さな袋状の構造が多数並んでいて、そこに長い針が巻きこまれ、

折りたたまれています。

 

なにかに触れるとその針が打ち出され、いくつかの種類があり、長い針が刺さってくっつくようになっているものもあれば、毒液を注入するものもあります。

これがエサを捕獲する時や敵からの防御に働きます。

敵に触れると触手を縮め、強く刺激すれば口盤をも縮めててっぺんがすぼまった形になり、時間がたつともとに戻ります。

エサになる小動物が触れた場合には職種がそれに触れてエサが毒で麻痺してから口に運んで丸呑みにします。

小さなエサの場合は口盤の表面の繊毛によってエサが口に運ばれます。

食用としてのイソギンチャク

日本でイソギンチャクの食用が一般的なのは有明海沿岸で、干潟に生息するヨロイイソギンチャク類の一種、イシワケイソギンチャクなどが食用として市場に流通しています。

 

調理法には味噌煮や唐揚げなどがあり、郷土料理の飲食店でも供給されている他にも千葉県の東京湾沿岸でも戦後埋め立てが進む前には潮干狩りでみそ汁の具として採取し、家庭内消費することが一般的でした。

海外でも食用にする例はありますが、大規模に市場に出荷されるほどの利用ではないようです。

おすすめイソギンチャク料理

イソギンチャクの天ぷら

名古屋水族館内にあるレストランで食べることが出来ます。食感はぐにゅっとした感じ。

味は牡蠣のような深い味わいがするのだそう。一口サイズの天ぷらで食べられるようなので、気になる人は名古屋水族館にGO!

(特別展示・食事メニューは期間が決まっていたようです。今後の予定については名古屋水族館にお問い合わせください)

福岡県柳川の夜明茶屋

北原白秋の生誕地として有名な柳川。

郷土料理として昔からイソギンチャクが食べられてきた地域です。

 

15年前に伝統食であるイソギンチャクをメニューに加えて営業しています。

このお店ではお刺身や味噌煮などでイソギンチャクが食べられます。

以外にも見た目では全くイソギンチャクとは分からないようです。

唐揚げも美味しい!

イソギンチャクの唐揚げを作るときは内臓を綺麗に取り除いてしまうと風味がすっかりなくなってしまうので、軽く洗う名が酢だけで良いようです。

全ての個体を開いたら、たっぷりの塩をかけてヌメリをある程度落とし、熱湯に入れてゆでこぼします。

軽く洗い流したら下ごしらえが完成。

 

その後鍋に咲けとみりん、砂糖を入れて煮立たせて下処理したイソギンチャクを煮て、味噌をといた後は焦げないように煮詰め、最後に片栗粉で汁気を固めます。

他にもバターで炒めるアヒージョもおすすめです。

詳しくは夜明け茶屋のホームページをチェックです!

(ライター ナオ)