セキショクヤケイは、キジ目キジ科ヤケイ属に分類される鳥類で、これを家禽化してニワトリが作られたと考えられています。

中国南部からフィリピン、マレーシアなど東南アジアの熱帯地域のジャングルに生息する野生の鳥なのです。

セキショクヤケイの純血種は激減している!

 

セキショクヤケイはその名の通り、羽は赤みがかった色(通称赤笹色=アカザサ)をしており、成鳥で1キロほどになります。

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家禽との交雑が進んだために、野性の純血種は激減しており、絶滅の危機にあるといえます。

セキショクヤケイは性的二形が強い!

セキショクヤケイは、強い性的二形(オスとメスの形態差)を示します。

オスは身体が大きく、頭部には鶏冠と肉垂れがあり、首から尾まで赤みがかった色を中心に金色や緑がかったブロンズ色などを呈する美しい羽を持ちます。

 

これに対してメスは鶏冠が小さく、茶褐色などの地味な色合いの羽根を持ちます。これは卵やヒナの世話をするメスが天敵から目立たないようにしているためと考えられています。

ニホンケイもセキショクヤケイによく似ている!

セキショクヤケイは、家禽としてのニワトリの祖先、または原型と言われる鳥です。

 

日本国内には古墳時代以降、西欧などの外来種と交雑することなのないニホンケイ(日本鶏)と呼ばれるニワトリがいます。

現在17種が天然記念物に指定されていますが、そのうち地鶏と言われるニワトリは、セキショクヤケイによく似た赤笹色の羽と単冠のトサカなどの特徴を合わせ持っています。

セキショクヤケイはオスが大声で鳴く

セキショクヤケイが家禽化されたのは5千年以上前と言われています。

単純に食用ばかりでなく、朝の時刻を告げるように鳴くことから、目覚まし時計代わりに『時告げ鳥』としての意味合いもあったと言われています。

 

セキショクヤケイの鳴き声はニワトリに近いものです。

というより、ニワトリの原型ですから、セキショクヤケイの特徴をニワトリが受け継いでいるのです。

 

セキショクヤケイのオスは大きな声で鳴くことでメスをひきつけるとともに、他のオスに対してナワバリの主張をしています。

セキショクヤケイはナワバリ意識が強く、闘争心は旺盛です。

繁殖時期にメスを巡って争うため、脚に長い蹴爪(ケヅメ)を持っています。

野生種は絶滅の危機にある

現在世界のニワトリは160億羽以上飼育されていますが、野生種で純血種であるヤケイは極めて少なく、絶滅の危機にあります。

ヤケイは4種が知られています。

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セキショクヤケイは文字通り体色が赤色であることから名づけられています。

その他に、ハイイロヤケイ、セイロンヤケイ、アオエリヤケイがいます。

セキショクヤケイは空を飛ぶことができる!

実はセキショクヤケイは、飛ぶことができます。

ニワトリのように羽を拡げて羽ばたき、飛び上がるという程度でなく、他の鳥類同様に長距離の飛翔が可能なのです。

 

ただしジャングルで暮らしていますので、飛ぶ必要がそれほどありませんので、得意ということではありません。

ジャングルでは、夜間に眠るときは樹上で過ごしますので、地上から適当な高さの枝に向かって飛び立つ程度で十分なのです。

ニワトリはなぜ飛べない?

そんなセキショクヤケイの末裔であるニワトリが飛べなくなった(飛翔できるニワトリもいます)のは、食用のために太らされたことと飛ぶ必要が無くなったことによる品種改良の結果だと考えられます。

またセキショクヤケイもニワトリも、鴨のように水上を浮きながら泳ぐことができます。

セキショクヤケイはなんでも食べる!?

セキショクヤケイはニワトリ同様、雑食性です。

木の実や植物の種子、昆虫やミミズなどを食べています。

ジャングルで食べられそうなものはなんでも食べるといっていいかもしれません。

オスの象徴はトサカとニクダレ!

セキショクヤケイの頭上には大きく発達したトサカ(鶏冠)があります。これは、おもに男性ホルモンの分泌により大きく発達するものですから強いオスの象徴でもあります。

ニクダレ(肉垂またはニクスイ)はクチバシの後方、アゴの部分に垂れさがるものです。

 

トサカもニクダレも共に毛細血管が集中していますので赤く見えます。特に繁殖期には充血してより大きく赤くなります。

これらはオスの生殖的な象徴としてだけでなく、体温調節の場でもあるのです。

セキショクヤケイの繁殖期は年に一度だけ!

セキショクヤケイの繁殖期は年に一度だけで、通常は春です。

この時期のオスは非常に美しい羽色を見せてくれます。

 

メスは交尾をすると、枯れ葉や草などで巣作りをし、4~6個の卵を産みます。メスが抱卵して3週間程度で孵化します。

ニワトリに比べて、産卵数が極端に少ないといえます。

セキショクヤケイの純血を守れ!

人間はセキショクヤケイを家禽化してニワトリとして飼育してきました。

これはオオカミとイエイヌの関係と似ているのかもしれません。

 

セキショクヤケイはニワトリに比べて繁殖期が短く、その純血種は非常に危機的な状況にあります。

保護がなされなければ、絶滅の可能性もあるのです。

(ライター オニヤンマ)

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