ウズラよりもさらに小さく可愛らしい姿が人気の「ヒメウズラ」。
ペットとしてとても飼いやすい種だと言われているので、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんなヒメウズラの生態や寿命、飼育方法などについてまとめてみました。
これからヒメウズラの飼育を考えている人は、参考にしてみてください。
ヒメウズラの生態・寿命
ヒメウズラは東南アジアやオーストラリアに生息している鳥で、キジ科の中では最小の種です。
体長は8~10㎝ほどしかなく、普通のウズラと比べても半分程度の大きさ。
小さな頭、短い尾、丸々とした卵体型。
とても可愛い上に手のひらサイズなので、ペットとして人気があるのも頷けますね。
オスのヒメウズラの基本の体色は青みがかった灰色で、胸から腹部にかけては赤茶色。
顔は白く頭と背には黒のまだら模様が入ります。
メスは胸から腹部にかけての模様がないのが特徴。
この基本色以外にも様々なカラーバリエーションがあり、オレンジやシルバーなど一見すると同じ鳥とは思えないほどカラフルな個体も存在します。
同じ親から全く違う色をしたヒナが生まれることもあるそうです。
ただし、生後6週間ほどでヒナの毛色は変化するので、成長してみないと最終的にどんな色になるのかはわかりません。
主に農耕地や茂みなどの草地に生息しており、食性は雑食で昆虫や穀類などを餌とします。
寿命は4~5年ほど。
環境の良い飼育下では10年ほど生きることもあるそうです。
しかし、ヒメウズラはとても小さな鳥のため、一度体調を崩したり怪我をしたりしてしまうと、回復できずにそのまま死んでしまうことも多いのです。
長生きを目指すならば、しっかりと環境を整えてあげましょう。
ヒメウズラの飼育について
前述した通り、ヒメウズラを長生きさせるためにはきちんとした環境を整えてあげなければなりません。
小さい鳥はちょっとしたことでダメージを受けてしまいますので、飼育に関する知識もしっかりと持っておきましょう。
ここからはヒメウズラの飼育にあたり、注意しなければならないポイントなどをまとめていきたいと思います。
広めの飼育スペース
体の小さいヒメウズラだからと言って、飼育スペースが狭くても大丈夫ということはありません。
むしろ活発で良く動き回るため、床面積の広いケージが望ましいです。
目安は40㎝四方以上。
また、ヒメウズラは興奮すると真上に高く飛び上がる性質があるため、ケージの蓋には怪我防止のために緩衝材などを設置しておきましょう。
こまめな掃除
ヒメウズラは排泄量の多い鳥です。
しかも活発に動き回るため、あちこちに排泄物や食べかすなどを散らかします。
放置しておくとすぐに不衛生な環境となってしまい、病気などを引き起こす危険性があるので、掃除はこまめにしましょう。
目安としては床材はできれば毎日、最低でも3日に一度は交換してあげてください。
そして月に1回ケージ全体を掃除しましょう。
砂浴び
野生のスズメなどがやっているのを見たことがある人もいるかもしれませんが、ヒメウズラもストレス解消やお風呂代わりに砂浴びをします。
深めの容器にペット専用の清潔な砂を用意してあげましょう。
温度管理
ヒメウズラは寒さに弱いので、冬は保温が必要です。
ずっとエアコンで室内温度を管理できる場合は良いですが、そうでない場合はペット用のヒーターや保温球などの設備を用意してください。
ヒメウズラについてのまとめ
ヒメウズラは体が小さく、それに比例して鳴き声も小さいです。
そう飼育が難しいわけでもないので、初心者でも比較的手が出しやすいかと思います。
何か鳥を飼ってみたい、と言う人は、まずはヒメウズラから挑戦してみてはいかがでしょうか。
(ライター もんぷち)