縁日を盛り上げてくれる金魚すくい。
一度はやったことがある人も多いのでは?
でも・・・縁日でゲットした金魚、長生きさせたことがありますか?
本当の金魚の寿命は一体どれくらいなのでしょう。
金魚の生態
金魚はフナの突然変異を人為的に観賞用に交配させです。
原産は中国で、名前を付けたのはスウェーデンの学者だと言われています。
多くの種類があり、品評会なども開かれるほどですが、一般的に出回っている種類はおよそ30種類ほどです。
体色は白、オレンジ(この色が、金魚の金と言われる色)、赤、黒、茶など様々で、孵化してからしばらくの間はフナと同じ黒色をしており、成長と共に色も変化していきます。
クロデメキンなどの種類は数年後に黒から金色に代わってしまう場合もあるのだそう。
淡水性で主に藻や水草を食べます。
性成熟はオスで3年、メスが4年ほどで、卵生で水中の植物に産卵します。
繁殖期は3~6月頃で、繁殖期のオスにはエラぶたと胸鰭に追星という白い斑点が浮かび上がります。
頻繁にメスを追いかけるようになり、産卵を促す姿が見られます。
植物に産卵するのが一般的ですが、亀の子タワシなどでも代用できるそう。
大量に産卵させた地場合は棕櫚の川尾針金に巻き、直径8㎝、長さ30㎝程度のブラシ状のものを作って、入れておくと良いようです。
水温は19℃が最も最適な温度だそう。
産卵後放っておくと、成魚が卵を食べてしまう場合が多く、繁殖させたい場合は卵だけを別の水槽に移して飼育します。
金魚は水温に合わせて体温も変化する変温動物です。
適応水温は1~35℃と幅広く、適温は15~28℃と言われています。
15℃以上の水温では元気に動いてエサを食べることが出来、20~28℃未満では動きが活発で食欲もとても旺盛な状態です。
29℃以上が続くと、動きが鈍く、良く食も下がり、逆に1℃以下になると仮死状態になることもあります。
急激な温度変化には適応しきれず、また、カルキの入った水では死んでしまうこともあります。
エサは藻などの植物性、虫などの動物性のいずれも食べます。
市販されている金魚のエサを1日1~2回、5分以内で食べられる量を与えるのがベストです!
また、水を変えた時や、買ってきたばかりの時など、環境が変わった時は環境に慣れるまでの間、3日くらいはエサを与えない方が良いともされています。
金魚の寿命
金魚の寿命は10~15年ほどと言われています。
ただし、これは上手に飼育した場合のことで、飼育環境をしっかりと整えた条件下での寿命です。
お祭りのその場の勢いですくってしまった金魚を小さなバケツなどに入れておくような悪環境の下ではすぐに死んでしまうことはよくある話。
それなりの水槽の大きさや、定期的な水槽の手入れをしなければ、病気になって早死にしてしまいます。
現在までの記録では45年生きた金魚もいるそう。
金魚の病気
新しい金魚を水槽に入れた時や手入れを怠った時などは寄生虫などによる感染症にかかる場合があります。
金魚の主な病気としては尾ぐされ病、松かさ病、穴あき病、白点病、水カビ病等があります。
日本人と金魚の歴史
日本に初めて金魚が入ってきたのは室町時代と言われています。
しかし、その頃にはまだ飼育方法などが確率されておらず、一般的に庶民の愛玩具として広まったのは江戸時代中期と言われています。
このころに金魚売や金魚すくいなども確率されました。
その後、「金魚養玩草」が出版されると、多くの人々が金魚を自宅で飼えるようになりました。
しかし、その頃は大きな敷地のある武士や豪農で鳴ければ、長く飼うことはできず、庶民は金魚玉と呼ばれるガラス製の球体の入れ物に入れて、金魚を楽しんでいたそうです。
金魚のまとめ
金魚は100種類以上も品種改良されているフナの仲間。
寿命は10~15年ほどで、最も長生きしたもの45年という記録がある。
金魚は適応水温が広い魚だが、適温は15~28℃。
適正な飼育をすることで長生きすることが出来るが、病気などにかかることも多い。
(ライター ナオ)