高級食材としてのイメージの強いロブスター。

一度は食べてみたいと思っている人も多いはず!?

このロブスター、寿命はどれくらいかご存じだろうか?

ロブスターの生態

ロブスターはエビ目ザリガニ下目アカザエビ科ロブスター属に分類される甲殻類2種を指します。

ザリガニ下目、ひいてはエビ類としても最大級の大きさで、西洋料理では高級食材としてオマールやオマール海老として扱われています。

ロブスターの2種は大西洋のノルウェーから地中海近辺に分布するヨーロピアンロブスターと、カナダからカリブ海までの太平洋西岸に分布するアメリカンロブスター。

体長は50㎝ほどですが、アメリカンロブスターは体長120㎝達する個体が捕獲されることもあるのだそう。

 

第一歩脚が強大な鋏脚となっていて、フランス語のオマールはハンマーの意味があるほど大きい。

威嚇や生活のための孔を掘ったりすることに使われ、エサを採ったりするのは口元の小さな顎脚を使っている。

 

鋏脚の関節部には数個の棘があり、体には棘が少なく、体表は割と滑らかです。

2対の触角の内の1対は体長よりも長く、体色は暗赤色、灰色から薄い黄色など様々。

 

生息する岩場の環境によって体色は変化すると言われ、中には美しい青紫色の個体がいたりします。

浅い海の岩礁や砂礫に穴を掘って単独で生活しています。

ロブスターの利用

ロブスターは獰猛で、仲間同士傷つけあうことも多く、水揚げされたロブスターはすぐにゴムバンドで鋏脚を固定されて出荷されます。

産卵前の卵がとても良い味を出すため、料理人たちはこの時期のロブスターを好みます。

 

肉は白く、イセエビよりも弾力があり、タラバガニに近い食感をしています。

西洋料理では茹でたり、蒸したりして使われることが主ですが、近年は日本にも輸入されているようで、日本料理の食材としても使われているのだそう。

ロブスターの寿命

ロブスターには寿命がありません!!!???

ん???どういうこと?と思いますよね?

 

ロブスターは生きている間に何度も脱皮を繰り返します。

この脱皮が彼らの不死身のポイントなんです!!

 

ロブスターは脱皮の時に、殻だけでなく、内臓も一緒に新しいものに入れ替えるのだそう。

つまり、脱皮するたびに新しい体になっているというわけ。ですから、食欲や生殖能力、新陳代謝までもが落ちることがないのだそう。

 

しかし、脱皮するたびに内臓が新しくなるだけでなく、体は大きくなっていきます。

体が大きくなるということは脱皮はどんどん難しいものになり、リスクも高まるということ。

 

脱皮の途中で死んでしまうこともあるそうですし、脱皮するのに時間がかかれば、その間に敵に見つけられ、捕食される可能性も高いということ。

理論上は永遠の命を手に入れているロブスターですが、実際の所はそういう具合で、海中中がロブスターだらけにはなってはいないということなのです。

 

現在まで見つかっている最大級のロブスターは体重9キロで年齢は推定で140歳なのだそう。

このロブスターはすぐに海にかえされたのだそうですが、もし茹でて食べたとしたら、さぞかし食べごたえのあるものになったのでしょうね。

ロブスターのまとめ

ロブスターはエビ目ザリガニ下目アカザエビ科ロブスター属に分類される甲殻類2種のこと。

大西洋のノルウェーから地中海近辺に分布するヨーロピアンロブスターと、カナダからカリブ海までの太平洋西岸に分布するアメリカンロブスターがいる。

 

ロブスターは獰猛で、仲間同士傷つけあうことも多く、水揚げされたロブスターはすぐにゴムバンドで鋏脚を固定されて出荷される。

脱皮のたびに内臓が新しくなり、理論上は永遠の命を手に入れている。

現在まで見つかっている最大級のロブスターは体重9キロで年齢は推定で140歳。

(ライター ナオ)