ペットとして人気のあるトカゲ。
トカゲの仲間は大きく分けるとヤモリ、カメレオン、オオトカゲ、アガマ、スキンクの5種類に分けることが出来ますが、一体寿命はどれくらいなのでしょう?
トカゲってどんな生き物?
トカゲは爬虫類の中で最も種類数の多い生物です。
熱帯地方を中心に全世界で4000種類ほどのトカゲが確認されています。
南極大陸以外の多くの地域、しかも高山や極致を除く色々な環境に生息しています。
食性は種によってばらつきがありますが、昆虫や節足動物、甲殻類、小さな爬虫類、動物の死骸、そのほかには果実や葉っぱなどを食べる種類もいます。
世界最長はハナブトオオトカゲで475㎝という記録があり、最小のものはミクロヒメカメレオンで29㎜ほど。
カメレオンの七変化は有名ですが、カメレオンほど明確ではないにしても環境の変化やストレスで自身の体色を飼える能力を持っているトカゲは多いようです。
トカゲは毒を持っている?
何となく毒を持っているイメージのあるトカゲですが、ほとんどのトカゲが毒は持っていません。
ただ、噛まれた時にイモリの持っている雑菌が噛まれたところから入り、化膿してしまうということはあるようで、できるだけ噛まれないようにした方が良いようです。
世界で毒を持っているのはメキシコ北部に生息しているメキシコドクトカゲ、テキサス南部に生息しているアメリカドクトカゲ、そしてインドネシアに生息しているコモドオオトカゲの3種類と言われています。メキシコドクトカゲとアメリカドクトカゲは動きが非常に遅いので良いのですが、コモドオオトカゲは動きも素早く、毒もかなり強いようで、現地では捕食された人間がいるのだとか・・・・・
トカゲの寿命
トカゲの寿命は種類によって様々のようです。
ヤモリの平均寿命は10年。
カメレオンも同じく10年程ですが、オオトカゲになると20~30年ほどだそうで、いづれもかなりの長生き。
ヤモリのような小さな身体でも、驚くべき生命力が潜んでいるということです。
トカゲのしっぽ切り
日本に生息するニホントカゲとニホンカナヘビは自分で尻尾を切り落とす、自切行為をします。
トカゲのしっぽや脚は敵に襲われた時に切れやすいように脊椎に自切面という構造があり、簡単に切れるようになっています。
また、切れた尻尾や脚はしばらくぴくぴくと動き、敵の注意を惹くので、その間に逃げられるというわけ。
しかも、切れた部分の血管は収縮し、出血は抑えられます。
その後、切れた部分は再生するのですが、再生した部分は明らかに初めの体色とは違っていて、完全に同じにはならないようです。長さも若干短めになるのだとか。
例えば、意図的にどこかで人間がトカゲのしっぽを切ってしまうような、自切面で切れていない尻尾は再生能力がなく、そのまま体力だけを奪われて・・・死んでしまうという可能性もあるそうなので、気を付けましょう。
人間社会では自分の罪を人に擦りつけて、いなくなってしまうことを「トカゲのしっぽ切り」などと揶揄する表現があります。
少なくとも、こんな表現をされるような行動だけは避けたいものです。
トカゲのしっぽは再生しても、失った信頼は回復しないかもしれませんからね。
トカゲのまとめ
トカゲの仲間は大きく分けるとヤモリ、カメレオン、オオトカゲ、アガマ、スキンクの5種類。
熱帯地方を中心に全世界で4000種類ほどのトカゲが生息している。
毒を持っているトカゲメキシコドクトカゲ、アメリカドクトカゲ、コモドオオトカゲの3種類。
ヤモリの平均寿命は10年。カメレオンも10年。オオトカゲは20~30年ほど。
日本に生息するニホントカゲとニホンカナヘビは自分で尻尾を切り落とす、自切行為をする。
人間社会には「トカゲのしっぽ切り」という慣用句がある。
(ライター ナオ)