「ニシキヘビ」というヘビは有名ですね。
「ニシキ」っていうくらいだから日本にいるのかと思ったらそうでもないようです。
このニシキヘビ、なんと人を食べてしまうものもいるという、とっても怖いヘビなんです。

今回はこのニシキヘビについて、日本にいるかなどを踏まえて紹介してみましょう。

ニシキヘビの生態や生息地について

爬虫綱有鱗目に属しているのが「ニシキヘビ科」です。
ニシキヘビ科はアフリカ大陸やユーラシア大陸、オーストラリア大陸、インドネシアやフィリピンなどに生息しています。

もっとも大きなニシキヘビは「アミメニシキヘビ」で、
全長が最大でなんと980センチもあり、ヘビ類だけでなく昆虫類でも最長となっています。

 

最も小さいものは「アリヅカニシキヘビ」
で、最大でも70センチほどになります。

 

種として数が多いので、「カーペットニシキヘビ」や「アメジストニシキヘビ」
など、変わった種類のニシキヘビもいます。

 

ニシキヘビというのは一般的に、細長い頭を持ち、目が小さくて瞳が縦長になっています。
このようなヘビの目ってよく見ますよね。

 

大きく手が長い胴体で尾は短く、後ろ足の痕跡があるものもあって、
交尾行動を誘発するときにこれを使っています。

 

ニシキヘビは森や砂漠、サバンナに棲んでいます。
地表で生活するものがほとんどですが、木の上で生活する「ミドリニシキヘビ」
などの種もいます。

 

他のヘビたちよりも行動が鈍いのが意外ですが、匍匐前進していても獲物を捕まえるときはすばやい動きもできます。

ニシキヘビは胴体が頑丈であり、締め付ける力が強力で、獲物を両アゴ・牙で捕まえた獲物を、この胴体で強くすばやく締め上げ窒息死するという、なんとも洗練された捕食方法となっています。

ニシキヘビとアナコンダの違いは?

ニシキヘビに近いヘビはアナコンダですが、よっぽど詳しい人でなければニシキヘビとアナコンダの違いはわからないですよね。

 

ここでニシキヘビとアナコンダの違いをご紹介しましょう。
まず、ニシキヘビはボア科・ニシキヘビ亜科に属している蛇の総称で、陸の上で生活していて全種が卵生の産卵方法です。

対してアナコンダはボア科の、一番大きいニシキヘビのアミメニシキヘビと同じく世界最大の蛇で、基本的に水中で生活して卵胎生で直接子供を30匹〜40匹の子供を生むということです。

大型のニシキヘビが人間を襲うこともある

ニシキヘビと人間の関わりですが、
なんと、大型のニシキヘビは、人を襲って食べるものがあるそうです。
こういったことはまれなんですが、先日もインドでニシキヘビの中から丸呑みされた人間が発見されたというニュースがありました。

 

ヘビとかワニは革製品になることが知られていますが、ニシキヘビも革製品のための乱獲によって生息数が減っています。

三味線にもニシキヘビの皮が利用されています。

 

また、ペットとして飼われることもあります。

日本でも飼っている人がいるそうです。ここで、日本にはニシキヘビがいるのかどうかという話しにつながります。

ニシキヘビは日本に生息しているのか!?

日本にニシキヘビがいるのかというと、まずペットとして日本に
輸入されているという事情があります。
都道府県によって自治体の許可が必要だったのですが、動物愛護法が改正されて現在では特別な種以外では法的な規制はありません。

 

ただ、ペットとして飼われていたニシキヘビが逃げ出したというニュースを聞いたことがないでしょうか?ただ、これらは捕獲されるので野生のニシキヘビというのは日本にはいないようです。

ニシキヘビを飼っている人は気をつけて

大型では人を襲うこともあるという、かなり怖いニシキヘビについてでした。
しかし、日本にも物好きな人がいて、ニシキヘビを飼っているという話をよく聞いたことがあるでしょう。

ただ、ニュースでもときどきありますが、逃げ出されたら大変だと思いませんか?野生化なんかしたら怖いですよね。

ライター名:nabex