長くてにょろにょろしている「蛇」

蛇のなかには毒を持ったものもいますね。

 

うさぎなんかも丸呑みしたりするので、蛇が気持ち悪いと苦手に思われる方もいると思います。

蛇はどうして自分よりも大きな獲物を呑み込むことができるのでしょうか?

今回は蛇の歯の仕組みと特徴について、蛇の生態と共に詳しく紹介していきたいと思います。

蛇とは?

「ヘビ(蛇)」とは、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目の爬虫類です。

蛇は世界中に生息していて、森林や草原、海、川、砂漠など色々なところで生活しています。

蛇は元々、トカゲが祖先なのだそうです。

生きていくために手足を無くし、胴体を長くしたのだそうです。

蛇の大きさは、10センチぐらいの小さなサイズから、10メートルのとても長いサイズがあります。

胴体には肋骨があります。

 

蛇は体がうろこで覆われています。

このうろこの表面は、とても薄い潤滑油で覆われています。

このうろこを使って蛇はうにょうにょと動くことができます。

 

カエルやネズミ、ミミズやシロアリ、魚、鳥などを捕食します。

目や耳はあまりよくないですが、皮膚感覚が優れています。

 

蛇は冬になると冬眠します。

蛇は卵で産まれて、脱皮しながら成長していきます。

蛇の歯の仕組みと特徴

蛇の歯は、喉の奥に向かって反り返って生えているので、獲物を引っ掛けて喉の奥に送りやすくなっています。

ですが、蛇の歯は細くて根っこがありません。

 

なので、蛇の歯は、突き刺すことはできますが、噛み切ったり、食いちぎったりすることはできません。

毒蛇には上顎に2本の「毒牙」を持っています。

この毒牙は普段は横に倒れているのですが、口を大きく開けるとピンと立つようになっています。

 

この毒牙を獲物に刺して、毒を注入します。

毒牙には”溝牙”と”管牙”の2種類あります。

蛇は何故、自分より大きな獲物を丸呑みできるのか?

蛇は何故、自分より大きなうさぎなどの獲物を丸呑みできるのか?・・・それは蛇の頭の骨は特殊な作りになっているからです。

蛇の顎の関節は180度ぐらい開くことができます。

 

蛇の顎は左右に分かれているので、それぞれ動かすことができます。

上の顎は頭の骨にくっ付いていないので、自由に前後に動かすことができます。

 

蛇の顎のそれぞれの骨には筋肉が付いているので、動かすことができるのです。

この蛇の頭の骨の構造により、蛇は自分よりも大きな獲物を呑み込むことができるのです。

蛇の毒

日本で毒蛇といえば、ニホンマムシ、ヤマカガシ、ハブです。

世界で3000種類いる蛇ですが、そのうちの25パーセント以上が毒を持っています。

蛇の毒は、神経毒と出血毒、 筋肉毒にわかれます。

神経毒

筋肉麻痺やしびれで動けなくなり、酷い場合は呼吸や心臓が停止して死亡します。

出血毒

血が止まらなくなり、血圧が下がり、体内出血や腎機能障害、多臓器不全を引き起こし、酷い場合は死亡します。

筋肉毒

筋肉の痛みや壊死を起こし、多臓器不全や失血性ショックなどで死亡します。

蛇の毒はとても危険なので、蛇を見つけてもむやみに近づかないようにしましょうね。

蛇の歯の仕組みと特徴について まとめ

蛇の歯の仕組みと特徴について、蛇の生態と共に詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

蛇の歯の特徴は、蛇は毒を注入するための「毒牙」を持っていることです。

この毒牙を獲物に突き刺して、毒を注入します。

 

蛇の歯の仕組みは、蛇の歯は喉の奥に向かって反り返っているので、獲物を引っ掛けて喉の奥に送りやすくなっています。

また、蛇の顎は大きく開くので、自分より大きな獲物を飲み込むことができます。

蛇の歯は、獲物を捕らえて食べるために適した仕組みになっているのです。

(ライター 雲呑)