「ボアコンストリクター」って知っていますか?
「ボアコンストリクター」はメキシコやアメリカなどに生息している大型の蛇です。
飼育することができるので、日本国内でも人気があります。
そんなボアコンストリクターの生態と、ボアコンストリクターには危険はないのかについて、詳しく紹介していきたいと思います。
ボアコンストリクターとは?
「ボアコンストリクター」とは、ボア科ボア属に分類される蛇です。
ボアコンストリクターの生息地は、メキシコ南部以南の北アメリカ大陸と南アメリカ大陸などです。
ペルーやブラジル、ウルグアイやアルゼンチンなどになります。
熱帯雨林や森林、砂漠や耕作地、民家など色々なところで生活しています。
ボアコンストリクターの皮は、革製品として利用されることもあります。
ボアコンストリクターの生態
ボアコンストリクターの大きさは全長が3メートルぐらいになります。
最大全長は5.4メートルです。
体の色は生息地で変わります。
赤茶色、緑色、灰色、クリーム色、赤色、黄色など様々です。
中には迷彩模様の斑があったり、帯が入っているものもいます。
アルビノのボアコンストリクターもいます。
ボアコンストリクターの体は細くて、全身に細かいウロコがあります。
頭は小さめで、しっぽは短いです。
ボアコンストリクターの性別の見分け方は、後足の痕跡で判別します。
後足の痕跡が大きい方がオスです。
ボアコンストリクターは舌で臭いを感じ取ったり、顎骨を通る空気で敵や獲物を感知します。
ボアコンストリクターは基本的に夜行性ですが、昼間も活動します。
ボアコンストリクターは地上で生活していますが、木に登ったり、泳いだりもします。
鳥類やトカゲ、ネズミやリスなどを食べます。
獲物を待ち伏せして素早く飛び付いて丸呑みにします。
獲物が大きい場合は、噛みついた後に、胴体で獲物に巻き付いて絞め殺します。
ボアコンストリクターは野生で20年生きます。
飼育下では20~30年ほど生きるそうです。
最長で40年生きたボアコンストリクターもいるそうですよ。
ボアコンストリクターって危険はないの?
ボアコンストリクターは、性格がおとなしくて飼育しやすい蛇だと言われています。
ですが、国内外でボアコンストリクターによる被害が数多く発生しています。
アメリカでは死亡事故も起こっているそうです。
ボアコンストリクターは体を使って、敵を締め上げます。
これが窒息につながり、最悪の場合死に至ります。
ボアコンストリクターの名前の「constrict(コンストリクター)」は、締め付けるという意味です。
またボアコンストリクターは毒は持っていませんが、噛み付きます。
上記のことから、ボアコンストリクターは特定危険動物の指定を受けているのです。
ボアコンストリクターの飼育
ボアコンストリクターはマイクロチップの埋め込みや、地方自治体の許可等が必要ですが、日本で飼育することができます。
愛好家さんのなかでは「ボアコン」と呼ばれ、人気があります。
日本の気候もボアコンストリクターを飼育するのに適しています。
ボアコンストリクターのオスは、生後14から18ヶ月になり、体長が120センチになると繁殖が可能になります。
メスは生後3年を過ぎ、体長が180センチ、体重が3.6キロを越すと繁殖できます。
飼育しているボアコンストリクターを繁殖させる場合は、成功率を上げるために、メスは生後4年を過ぎたほうがおすすめです。
4~8月が繁殖期になります。
オスは複数のメスと交尾します。
繁殖に成功した場合、メスは一度に20~60匹の赤ちゃんを産みます。
赤ちゃんは全長35~65センチの大きさになります。
ボアコンストリクターって危険はないのかについて まとめ
ボアコンストリクターの生態と、ボアコンストリクターに危険はないのかどうかについて詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ボアコンストリクターの危険性ですが、ボアコンストリクターは長い体で獲物を巻きつけて絞めたり、噛み付いたりします。
人間においても、首に巻きついて窒息なんてことになったら、とっても危ないです。
ボアコンストリクターが人間に噛み付く事例など、多々発生しています。
毒はないですが、特定危険動物として指定されています。
(ライター 雲呑)