マグロのことはほとんどの人が知っているかと思いますが、魚が好きであったり釣りが趣味な人でなければなかなかマグロの種類までは知ることはないと思います。
今回はそんなマグロのうち、メジマグロというものを紹介していきます。
メジマグロとは
実はメジマグロという名称を付けられていますが、これは呼び分けをしているだけであって、本来はクロマグロという種類です。
しかし魚の場合、その成長過程や大きさの具合によって呼び方を変えていることがあります。
そのためもともと同じ魚の種類であっても完全に別の魚と認識してしまうことが多いです。
メジマグロも同様で、これはクロマグロの子供の姿なのです。
地域によっては「マメジ」と呼ばれることや「本メジ」と呼ばれることもあります。
メジマグロの生態
クロマグロの幼魚がメジマグロの正体ということですが、日本において人間が二十歳を越えると成人とされるような明確な基準はありません。
そのため明らかに大きいものはクロマグロ、とても小さいものはメジマグロと分けることが出来ても、微妙な大きさのものに関しては確かな仕分けができないのです。
とはいえど、だいたいの目安は存在しており、体重で見る場合約20㎏、体長で見る場合1m、年齢でいくと3歳以下の場合メジマグロとされます。
こう見ると子供といってもけっこうな大きい魚です。
それだけクロマグロは大きいということなのです。
生息域は基本的に一定ではありません。
クロマグロが世界中を回遊する魚だからです。
しかし基本的には暖域を好みます。
そして周囲の小型の魚を捕食していく肉食の性質をもっていてタコなどが好物と考えられています。
日本人との関りの歴史
近年はクロマグロの漁獲量が低下しており、資源を守るためにクロマグロの子供であるメジマグロの漁獲量の規制がされるようになってきました。
メジマグロは日本に停滞する魚ではないため、この規制に関する会議は国際的な範囲にまで及んでいます。
歴史的にも長い間日本人は関りをもっていました。
江戸時代よりもさらに昔から漁獲されて親しまれており、寿司ネタとしても使われてきました。
しかし繁殖のスピードを超える漁の活動によってその個体数が減ってしまうことになりました。
漁や養殖方法
メジマグロの漁獲方法として延縄漁、巻き網漁、定置網漁、そして一本釣りがあります。
一本釣りではもちろん1匹ずつしか釣れないですが、身が良質な状態で持ち帰ることができます。
それに対して罠を張るようなタイプの量は一回で複数の魚を捕まえることがかのうですが網や魚同士で体がぶつかったりして傷みやすいです。
延縄漁というのはマグロのメインとなる方法で、一本の幹となる縄に枝分かれした縄をたくさん付け、その先端に針を付けておくといった構造になっています。
巻き網漁は魚群探知をし、群れになっているところを直接網で捕獲しに行きます。
定置網は出られないような構造をした網を仕掛けておくものです。
養殖に関しては研究が続けられており一部養殖が成功した場所もあります。
養殖によるものを捕獲する場合は巻き網で漁獲することが多いようです。
旬の時期
メジマグロは夏から秋の時期が旬と言われています。
クロマグロと比べると脂分が少なくさっぱりとした味です。
美味しい食べ方と料理
メジマグロの身の特徴は脂が少ないことの他に、身が柔らかいこと、上品なうま味があるところです。
照り焼きや塩焼き、味噌漬けなど調理方法のアレンジは多種多様ですがメジマグロはやはり新鮮なものを生で食べるのがオススメです。
生と言っても様々な食べ方があります。
まず基本となる刺身、これだけでも十分楽しめます。そして寿司、これも定番です。
もう少しアレンジを加えるとすればタタキにして風味を変えてみたり、カルパッチョにして野菜と一緒に食べてみてもおいしいです。
メジマグロは旬の時期に生で食べるのが絶品
現在では規制もかかりメジマグロの漁獲量が少なくなるかもしれませんが、食べる機会があれば是非刺身や寿司ネタとして味わってみてはいかかでしょうか。
ライター yuki_1