萩というと、どうしても仙台の銘菓、「萩の月」を思い出してしまいますが・・・・今回はそうではなくて、萩という花のお話です。

萩の花

萩はマメ科ハギ属の総称で、秋の七草のひとつになっています。

ちなみに、秋の七草とはオミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、そしてハギ。

ハギは日本を代表する草花で、万葉集の時代から日本人に愛されてきた花なのです。

ハギの花が咲く時期は7~10月。

 

沢山の種類があり、花の形状も様々ですが、最も一般的に栽培されているのはミヤギノハギと言われる品種です。

また、野生種としては、紫の花をつけるヤマハギやニシキハギ、白い花を咲かせる種類としてはシラハギや江戸絞りと言われるものがありますが、一般的に「萩」と言えば、ヤマハギやミヤギノハギをさすことが多いです。

萩の生態

東アジア、南アジア、北米東部、オーストラリアの温帯や亜熱帯地域に分布しています。

背の低い落葉低木で、茎は木質化して固く、太くなり、伸びるようなことはありません。

 

根元から新しい目が毎年出て、直立せず、先端がしだれる特徴があります。

葉は三枚複葉で、秋に枝の先端から多数の花枝が出ます。赤紫や白の花の房をつけ、果実は種子を一つだけ含んでいます。

 

葉は楕円形で扁平です。

焼け地などの後に一斉に生えてくるパイオニア植物としても知られています。

萩の栽培

栽培種と知られるミヤギノハギ。

庭木として植えている人も沢山います。

 

一度庭に植えてしまうと、水やりも、肥料もほとんどいらない、手間のかからない植物です。

落葉している12月~2月にかけて剪定すると、思い通りの形に咲かせることが出来ます。

萩の言葉の由来

萩はハエキ(生芽)の意味で、茎が這うように伸びるところからついたと言われており、「ハクエキ(延茎)」からきたとも言われています。

葉が早く黄色になることから「ハヤクキバム(早黄)」や「ハキ(葉黄)」や秋を代表する草花ということで秋に草冠をつけて萩になったなど、色々な説がありますが、最も有力な説は茎が這うように伸びることから来た「生芽」なのだそう。

萩の花言葉

萩の花は奈良時代には恋文を萩の花に飾り、結んでいたと言われています。

花言葉は「内気」「思案」「前向きな恋」「柔軟な精神」「柔らかな心」「過去の思い出」「物思い」などで、「内気や思案」は萩の花の控えめで細やかな美しさからきており、「前向きな恋」は前へ前へと延びる枝に紫色の花が沢山咲く様子から。

 

また、「柔軟な精神」は風に揺れる花の様子。

「柔らかな心」や「過去の思い出」はどことなく、寂しげな風情を感じさせるところからきていると言われています

また、9月24日と10月1日の誕生花にもなっています。

萩の花のプレゼント

萩の花は山野草の寄せ植えなどにとてもよく合います。

切り花にすると、水の吸い上げが難しく、表面積を広くとるようにしなければすぐに枯れてしまいます。

 

季節のご挨拶として、寄せ植えの鉢をプレゼントするというのはなかなか粋かもしれません。

また、誕生花になっている9月24日や10月1日生まれの人に、花言葉と一緒にプレゼントするのも喜ばれるかもしれませんね。

萩のまとめ

萩は秋の七草にも入っている日本を代表する秋の花。

品種は沢山あり、紫の花や白の花がつくものなどがある。

 

萩の花言葉は萩の花や雰囲気から連想される「内気」や「思案」「過去の思い出」など控えめで寂しげな印象のものが多い。

萩は庭木として植えてしまえばほとんど手間のかからない、栽培しやすい植物。

 

山野草の寄せ植えなどにとても使い勝手のよい植物。

プレゼントするなら、秋口に9月24日と10月1日の生まれの人(誕生花)に!!

(ライター ナオ)