海の生物の中でも恐れられているものと言えばサメが代表格だと思います。

サメと言っても全てが恐ろしいものではなく、ジンベイザメなどは比較的温厚なサメの一種です。

 

やはりサメの中で人食いサメのイメージが強いのはホオジロザメでしょう。

映画にもなることが多く、その中に登場するホオジロザメは迫力を持たせるために通常よりかなり大きなサイズになっています。

では、ホオジロザメの実際に存在し得る最大の大きさはどのくらいなのでしょうか。

ホオジロザメの生態

ホオジロザメは日本の近海でも目撃されることがありますが、世界的にも広く生息しています。

ホオジロザメの体の構造上、寒さにも強いため暖かい海域から亜寒帯の冷えた海域まで分布しています。

この体の構造とは、毛細血管のつくりが関わっており、体温の低下を抑える効果を発揮することで生息海域を広げるだけでなく、運動能力も向上させる機能もあります。

通常の泳ぐスピードはゆったりとしていますが、獲物を捕らえる際には急な加速と最大速度を上げる必要があるためこのような進化を遂げたのです。

最大のサイズはどれくらい?

平均的にはホオジロザメの体長は4mから5mと言われており体重は1トンに達するものもいます。

しかし最大のサイズに関しては確かな記録はありません。外国では6mほどのホオジロザメが捕獲されたという報告や、体の一部から推定される全体の大きさだけで言うと7m級のものが発見されていたりなど様々です。

やはり基本的には4mくらいのものが多く、最大サイズは6mから7mであるという見解が有力なようです。

ホオジロザメは人食い?

食性について説明していきます。

ホオジロザメはやはり肉食生物で、歯も、魚や動物を食べるのに適した形状になっています。

 

三角形に尖った歯はよく見るとノコギリの様にギザギザで、驚くことに奥に3段にもなって並んでいます。

捕食によって歯が欠けると、その奥にある歯が出てくるのです。そして歯は何回でも生え変わることが可能です。

 

具体的にはアザラシやオットセイ、魚や鳥までも捕食します。人食いサメの印象もあるホオジロザメですが、空腹時以外には襲ってくることはありません。

さらに人間を好んで食べようとしていると言うよりは、ダイビングスーツを着た姿が他の動物に見えることで間違えて食べようとしてしまうのです。

 

さらに言うと、ホオジロザメは昼に活動をすることと、浅い場所でいることが多いので人間と遭遇する可能性が上がってしまうのです。

それにしてもこれだけ発達した歯で噛まれると人間も致命傷となり命を落とす事故や手足を食いちぎられることもあるので、注意が必要です。

絶滅したサメ

サメは生物の中でも歴史が長く太古から存在していますが、すでに絶滅した種にはヘリコプリオンやステタカントゥスなどがいますが、有名なものにメガロドンというサメが存在していました。

メガロドンは大きいもので20mにも達したと考えられており、そのインパクトから絶滅種にも関わらず知名度はかなり高いです。

 

もう一つ知名度を上げている要因として、まだ地球上に存在しているかもしれないといった説が出てきたためです。

信憑性は低いものの、絶滅した時期よりもはるかに新しい時期のものとされる化石の発見も報告されています。

ホオジロザメの最大サイズでも映画ほどではない

映画に出てくるようなホオジロザメは10mを超えているなどド迫力のサイズですが、実際にこれほどのものは正式に発見されていません。

しかし海は非常に広く、そして深いです。

人間が今までに到達できた領域以外にもまだまだ可能性は秘められています。

 

特に深海には新種の生物が多く存在しているとも言われています。

ホオジロザメもこの地球上のどこかに人間の想像を超えるサイズのものがいるかもしれません。

ライター yuki_1