皆さんは、クラゲの脳ってどこにあるかご存知ですか?
今回は、クラゲの脳についてご紹介いたします。
クラゲってどんな生き物?
クラゲ(漢字表記だと、『水母』『海月』『水月』と表記されています)は、刺胞動物門という部門に属する動物で、淡水または海水中で浮遊生活をする生き物です。
水槽の中では水流がないと沈み、沈まないように泳ぐと疲れて死んでしまうそうです。
基本的には、海・水中で浮遊し時折泳ぎます。種類によっては、海面付近で生息しているものや海底で沈んで生息しているものもいます。
クラゲはプランクトンとして生息しています。キクラゲなどは菌として生きています。
捕食者(クラゲにとっての天敵)はいないと考えられていましたが、近年ではペンギンが食べているのではないかと考えられているようです。
クラゲの生態について
クラゲの身体はゼラチン質でできており、傘のような形の身体をもち、そこから触手が生えている生き物ですが、この触手は獲物の捕獲・捕食のみに使います。
傘の中心部に口があります。触手には刺胞があり、獲物に注入する毒が含まれており、動物性の餌を採る為に使います。
クラゲの一部には、共生藻という藻を持ち、光合成産物をエネルギー源として利用している種類がいるそうです。
卵から幼生(プラヌラと呼ばれます)が生まれると、基質上に定着してポリプというイソギンチャクのようなものになります。
『無性世代』という無性生殖によって増殖することを言い、『有性世代』をクラゲと見なして、世代交代をおこなう場合があると考えられています。
クラゲの飼育
クラゲは水族館などで人気があり、近年ではペットとして家庭でも楽しめるようになっています。
クラゲの浮遊している様子などから癒し効果を得ている人も少なくない為、観賞用として飼われているようです。
クラゲと一緒にお風呂に入る人もいるようですが、稀に痛みを伴う場合があるそうです。
クラゲの毒が影響していると考えられ、種類によってその毒の人体への影響は異なります。
(効果のそれぞれ:触れるとちくちくする・激しい痛み・呼吸困難・肺水腫などの全身症状を引き起こす等)
クラゲの脳って…
クラゲは身体の構造上、脳はありません。ただし『散在神経』という神経はあります。
散在神経というのは、勝手に反応して動く神経のことで、人間の場合は触れて考えて行動したり反応したりすると思いますが、クラゲの場合は反射的に動いています。
また身体の95%は水分でできているため、血液や心臓などもありません。
水管という血管などの代わりになる器官はあります。
クラゲ自身の身体によってポンプ機能があり、少し遊泳するとポンプとしての役割を果たすと考えられています。
その為、泳ぎすぎると死んじゃうのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クラゲは脳みそや心臓などの臓器がない生き物だったということがお分かりいただけたかと思います。
ぜひ水族館などでクラゲをよく観察してみてください!遊泳したり、水族館などでは水流を起こす仕組みがあるので、自分で沈まないように遊泳することはないかと思いますが、ポンプ機能の働きをしている場合があります。
(ライター:Teyo)