オオカミ男は満月の夜にオオカミになります。
月がまん丸な夜は何かが起こりそうな予感?
満月と犯罪の関係
普段人間のふりをしているオオカミ男が、満月の夜にオオカミになってしまうように、調和をとって一生懸命生きている人間たちも、満月の夜にはタガが外れて犯罪に走る?
そんな噂がまことしやかにながれていますが、本当に犯罪との関係はあるのでしょうか。
ある研究では実際に満月の夜には犯罪件数が増えるという結果が出ています。
これはれっきとした研究で、データに偽りがないのですが、問題はそのデータをとった場所がインド国内に限られていること。
インドでは太陽暦を採用していて、給料日や祭典などが満月や新月の日に行われることが多いのだそう。
そんな日には外出する人も増え、必然的に犯罪件数も増えるということは明らかなわけで・・・・・。
一見あたかも、満月が人間の生態に影響を与えている結果に見えますが、実際はそういった社会的背景が強く影響を及ぼしている研究結果と考えた方が良いようです。
日本では犯罪の日を公開することはしていませんので、満月と犯罪の関係を分析することはできませんが、アメリカの研究機関の調査では実際に自殺や交通事故は満月の日と深い関係にあるということを証明しています。これは、バイオタイト理論と言われ、かなりの説得力を持った論文だったようですが、のちにデータの集め方に問題があるとされ、覆されています。
つまり、満月と犯罪の関係は現在、科学的には何も証明されておらず、全く関係ないということになっているのです。
満月が生命に及ぼす影響
満月が生命に及ぼす影響として、よく言われるのが満月の日はお産が多く、新月の日には死ぬ人が多いということ。
人間の体の70%が水分と言われている私たちの体は、海に満潮、干潮があるように、月の引力によって影響を受けるという説。
満月の日は月の引力によって、いろいろなものが引き出されるーつまり、出産も体内にいた赤ちゃんが月の引力によって外の世界に引き出されるということのよう。
実際に陣痛促進剤などを使わないで自然な出産だけでデータをとった結果、満月の日は出産する人が多かったのだとか。
女性の月経の周期は月の満ち欠けとほぼ同じで、これは単なる偶然ではないだろうと言われています。
これもまた、月の引力と切っても切れない関係にあるということの理由の一つになっているわけです。
満月と深く関係する生物
満月や潮の満ち引きとライフスタイルが深く関係している生物は確かにいます。
カブトガニやアカテガニなど海岸付近に生息している生物たちです。
彼らは産卵などのタイミングが月の月齢によって決まっていると言われています。
これは、彼らの生活がダイレクトに潮の満ち引きと関係している為と考えられています。
満月と女性の体に関する考察
太古の昔、地球上に文明が発達していなかった頃、そう、辺り一面月と海と山と星しかなかった頃。
そんな夜を思わず想像してしまいます。
日々刻々と変化するのが月と星と太陽の位置や大きさしかなかったら、人間に刺激を与えてくれるのは月と星と太陽だったわけで。
月の変化とホルモンのバランスなど人間の体がダイレクトにつながっていた時代があったということは容易に想像できるわけです。
生理が28日周期というのも、その時代からずっと遺伝子たちが受け継いでいる情報なのだとすれば、現代社会で見失ってしまった自然と調和した暮らしを一時思い出させてくれるのも実は生理の時だったりして?
多くの女性がもしかしたら、月経や月齢、自分の身体的、感情的変化が月と関係していることを本能的に感じ取っているかもしれません。
満月の夜と犯罪の関係についてのまとめ
満月の夜と犯罪数との関係は科学的には明らかになっていない。
実際に満月と生態が関係している生物も多くいる。
(ライター ナオ)