みなさんは「センチコガネ」というコガネムシを知っていますか?
コガネムシと言えば、その名の通りコガネ色に輝く美しい虫です。
今回は、センチコガネも美しいのか?変な名前だけど、「センチ」ってなんだ?など、様々な疑問についてまとめていきたいと思います。
センチコガネってどんな虫?
センチコガネは北海道から沖縄にかけて、全国に生息しているコガネムシの仲間です。
動物のフンや死骸を主な食料としており、道端に落ちている犬のフンなどにも集まってきます。
そのため、姿を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
大きさは15mm~20mm。
コガネムシのように鮮やかな光沢があるわけではありませんが、黒ベースの体に緑や紫などのにぶい光沢があります。
地域によって様々なカラーバリエーションがあり、珍しい色は高値で取引されることもあるんだとか。
光が当たらないところで見ると、「カブトムシのメスか?」というような地味な感じですが、光が当たるととてもきれいに見えます。
センチコガネの「センチ」というのは、「雪隠(せっちん)=汲み取り式便所」から来ています。
美しい見た目とは裏腹に、名前はちょっと汚い…
でもフンを餌としているのだから、当たり前と言えば当たり前ですね。
成虫は地中にフンを埋めて、その中に卵を産み落とし、幼虫はフンを食べて成長します。
まさに糞食のサラブレッド。
センチコガネの捕まえ方
その美しい見た目から、昆虫採集の対象となることが多いセンチコガネ。
どういった場所で、どのように採集をすれば良いのでしょうか。
成虫が活動をするのは夏の間。
自然に飛んでいたり、移動していたりする姿を見かけることは少ないので、まず何よりも先に「フン」を探します。
落ちている犬のフン(最近ではあまり見かけませんが…)や、牛や馬を飼育しているところにお邪魔するのもいいでしょう。
活動をするのは夕方がメインなので、その時間帯が狙い目。
地域によっては翅が退化して飛べないものもいるので、捕まえるのは比較的簡単です。
近くでフンを見つけることができなければ、トラップを仕掛けてみましょう。
園芸用として売られている牛糞や飼い犬のフン、最終兵器としては自分のフンを利用したりして、そこにおびき寄せます。
フンを仕掛けることに抵抗がある人は、「腐肉」を試してみましょう。
最も簡単なのは、魚をさばいた時に出る「アラ」を利用する方法です。
魚は傷みやすいので、放っておくとすぐに腐って凄まじい臭いがしてきますよね。
この強烈なにおいがセンチコガネをおびき寄せるのです。
自分自身もにおいや他の虫などによる被害を受ける覚悟が必要ですが、興味がある人はぜひ試してみてください。
センチコガネは飼育できる?
センチコガネを捕まえたら、とりあえず飼育してみたいですよね。
果たして飼育は可能なのでしょうか。
結論から言えば、飼育自体は可能です。
しかしその難易度はかなり高め。
大きな理由は餌の問題。
主な餌であるフンや腐肉を調達するのが難しいというのもありますが、臭いの問題もあります。
昆虫ゼリーなどを食べてくれれば簡単なのですが…。
昆虫ゼリーも食べるという情報や、食べないという情報があるので、個体によっては食べたり食べなかったりするのかもしれないです。
もし食べなかった場合は、園芸用の牛糞を使ったり、動物を飼っている人から譲り受けたりしなければなりません。
臭いももちろんですが、病原菌の心配や、他の虫が寄ってくるなどの問題もあります。
かなり「センチコガネが好きだ!」という情熱がないと、飼育を続けるのは難しいでしょう。
センチコガネについてのまとめ
一匹でも美しいセンチコガネですが、これが大群になるとまるで宝石のような美しさ。
コレクターがいるのもうなずけます。
たとえフンに群がっていようとも、美しいものは美しい。
思わずいろんなカラーのセンチコガネを集めてみたくなっちゃいますね。
(ライター もんぷち)