「コガネムシ(黄金虫)」は光沢のある体色が特徴的な昆虫です。
世界では約2万5000種類、日本では約300種類のコガネムシが確認されています。
ここでは、日本に生息するコガネムシの種類について紹介していきたいと思います。
コガネムシ
「コガネムシ(黄金虫)」は、甲虫目コガネムシ科に属しています。
日本だけではなく、中国や台湾、朝鮮半島にも生息しています。
コガネムシの体長はだいたい17~23mmで、卵形の体型をしています。
緑色の光沢のある体色は有名ですね。
6~7月に現れて、桜やクヌギなど広葉樹の葉っぱを食べます。
コガネムシの幼虫は基本的に植物の根が餌なので、植物をダメにする害虫とされています。
クロコガネ
「クロコガネ(黒黄金)」はコフキコガネ亜科のコガネムシです。
日本全国に生息していて、4~8月に見ることができます。
クヌギなどの広葉樹の葉っぱが餌です。
体長17~22mmで、黒い体の色をしています。
黒色のコガネムシです。
夜に灯火に集まることはあまりなく、夜はウロウロと飛びまわっています。
コフキコガネ
「コフキコガネ(粉吹黄金)」はコフキコガネ亜科のコガネムシです。
日本では本州と伊豆諸島、佐渡島に生息しています。
6~8月にコナラやクヌギの葉っぱを食べます。
体長は25~31mmの大型です。
黄色と茶色が混じったような色に、粉をふいたような体の色をしています。
夜は灯火に集まっています。
マメコガネ
「マメコガネ(豆黄金)」はスジコガネ亜科のコガネムシです。
日本全国に生息していて、5~10月の夏から秋にかけて林や畑、民家の庭など、どこでも見かけることができます。
体長は8~15mmの小型です。
卵型のような体型で、胸が緑色で光沢があり、翅が茶色です。
マメ科の植物やブドウ類の植物の葉っぱや花が餌なので、育てた農作物を食い荒らします。
そのためマメコガネは、害虫とされています。
日本から輸出した植物にマメコガネがくっ付いていて、アメリカでもマメコガネが広がりました。
アメリカの農業に被害を与えるマメコガネは「ジャパニーズビートル」と呼ばれ、恐れられています。
ヒメスジコガネ
「ヒメスジコガネ(姫条黄金虫)」はスジコガネ亜科のコガネムシです。
日本全国に生息していて、6~9月頃、山地の林で見ることができます。
体長は13~20mmで、体の色は緑色で光沢があります。
イタドリやノブドウ、ヤマハンノキなどの葉っぱが餌です。
夜、電柱などの灯火に集まります。
アシナガコガネ
「アシナガコガネ(足長黄金)」はアシナガコガネ亜科のコガネムシです。
日本の本州・四国・九州に生息していて、伊豆大島や屋久島などでも見ることができます。
アシナガコガネは山の奥の春の花に集まります。
花の蜜や花粉が餌なので、ハルジオンやミズキ、イボタノキなどによく集まります。
時期でいうと、4~7月頃に見ることができます。
昼行性なので、夜は枯葉の下などに隠れています。
体長は5~10mmの小型で、緑のような黄色のような褐色の色をしています。
アシナガコガネは後足が長いのが特徴です。
ゴホンダイコクコガネ
「ゴホンダイコクコガネ(大黒黄金)」はダイコクコガネ亜科のコガネムシです。
日本全国に生息していて、5~11月に活動しています。
ゴホンダイコクコガネは鹿や牛などの糞が餌なので、”糞虫”とも呼ばれています。
体長は20~32mmで、日本最大の糞虫となっています。
ゴホンダイコクコガネのオスは、体に5本の角を持っています。
胸に2対と頭に1本です。
体の色は黒色で光沢があり、お腹には茶色の短い毛が生えています。
コガネムシの種類について まとめ
コガネムシの色々な種類を一部、紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
日本に生息しているコガネムシはまだまだたくさんの種類があります。
もしかしたらまだ発見されていない種類のコガネムシが、どこかにいるかもしれませんね。
(ライター 雲呑)